その他の品詞と構文



品詞は統語で判断します。派生語で品詞性を変えるのは形容詞を副詞にする-liくらいです。
動名詞はありません。goingとto goはどちらもgouです。

不定詞や分詞はどこにいったの?――ありません。
品詞転換が副詞以外起こらないのでもはや不定詞を定める必要はないですし、修飾語の能受は文脈で判断します。

「じゃあit構文やwant to doはどう言うの?」

it構文
例:it is easy for me to study Serish=mi stwdi serix et iizi *stwdy(study)、iizi(easy)
主語を「私がセリッシュを学ぶこと」という節にし、定義の他動詞文にします。

また、serixの動詞の語法は英語と異なります。
want,hope,wishなどはまとめてix(<wish)といい、ixは対格に節を取ります。
したがって「to 不定詞」は不要です。
例:i want to be a teacher=mi ix mi et tiitxa
英語にするとi want i am teacherみたいな感じですかね。

ところで分詞表現はどうやって表すのでしょう。
a crying girl=gaalin krai
*krai(cry) kraiは動詞だが、gaalがgaalinになっている。だからgaalが被修飾語でkraiは修飾語になる。
 kraiは自動詞だから、ここでは現在分詞に相当し、cryingの意味になる。

さて、過去分詞はどうでしょう。
a broken cup=kwpin breik wm
*cwp(cup) kwpがkwpinになっているので被修飾語と分かる。となるとbreikは修飾語。
 しかも副詞のwmがbreikにあるので受動態になっている。つまり「壊す」でなく「壊された」になる。

要するに関係詞だろうと分詞だろうと-(i)nで表せるということです。
被修飾マーカーは後続する語を修飾語に変える能力があるので、自動的に修飾関係を作れます。
動詞が原型で形が変わらないままでも修飾語(ここでは分詞)になれます。
もしinがなくてgaal kraiだったら修飾関係は消え、自動詞文で「少女が泣く」になります。


文法は概ね以上です。英語ベースにしては結構オリジナリティあふれましたね。
エスペラント、アルカ、英語に明らかそっくりなものをちょこちょこ避けつつ、
こんな作り方もあるよ的なことを紹介してserixに盛り込んでいった結果でしょうか。

最後に、少し難しい、上の文法を盛り込んだ文を作ってみます。

let ha, mi trai niitli at foadei eqa do moa xe laik kytin litl ha hyv.
*trai(try 試す)、niitli(niit きちんとの副詞形)、litl(little)、hyv(have)
訳:彼は私に昨日、君が彼女より彼が飼っている小さな猫のことを好きかどうかということを試させた。

解説
let haは使役前置詞句の倒置
eqaは接続詞なので、traiは他動詞だが、目的語がeqa節まるごと。
at foadeiは目的語の前に来るのはおかしいが、目的語が長いので繰り上がり。
niitliも目的語が長いので繰り上がり。
do moa xeは優等比較接続詞。
kytinはkyt+inで、ha hyv(彼が飼う)という修飾節を呼び込む。
litlは元々形容詞なので、もしha hyvの修飾句がなければkyt litlで良い。

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