代動詞・死生動詞




・代動詞

 代名詞の動詞版のことである。日本語の「する」、英語のdoなどに当たり、エスキモー語でも使われる
 代詞のto,xe,do,ve,fi,weや、それ以外のso(行為)me(再度)などが代動詞になる
[ova]
to-e 何をするのか
do-e 全てをする
ve-e 部分的にする
xe-e あることをする
fi-e 何かしらする
we-e どれかをする
so-e それをする
me-e それを再度する
soa-e そうする

代動詞はふつう、文脈で元の動詞が何であるか分かっている場合に使う
格組はso-e以下では元の動詞に従うが、代詞由来のものは必ずしも元の動詞が何であるか分からない
そこで、代詞由来のものはulは動作主でonは対象となることが多い。また、対象が分からないで省略されることもある
[ova]
ti to-i?(何してるの?)onが省略されている

ti to-a la?(彼に何をしたの?)
an fit-a gil al la(彼に金をあげたんだよ)
この場合、to-aはfit-aと同一の格組を持っていない
格組が異なる以上、別の動詞と見てよい。つまり、代詞由来の代動詞は純粋な代動詞ではないことになる
いってみれば代詞動詞とでもいうべきものであろう


・死生動詞

死生動詞とはas-eを使った生動詞と、is-eを使った死動詞からなるものである。
as-eはulがonの機能を発揮したり、onに何がしかの力を働きかけたり、onという行為を行ったり、始めたり、作ったりといったことを意味する動詞である
意味が広く定義しきれない。最も使う動詞のひとつである。is-eはその丸逆である
「主語+繋辞+as(is)」の自動詞用法もあるので注意
[ova]
as-e sozar(扇風機を付ける)
as-e ate(店を開ける)
as-e tolxos(訓練をする)
is-e pam(明かりを消す)
is-e rafel(宿題を止める)
pam it-ik as(明かりがついた)
teez it-ik is = teez-ik(風が止んだ)