受身・使役
・受身
受身は副詞のyuを動詞の直後に置き、能動文のulとonを入れ替えて作るだけである
英語と違ってbe動詞はいらないし、動作主をbyで表わす必要もない。純粋にyuが入ってul,onが入れ替わるだけである
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an hak-a la(私は彼を誉めた)
la hak-a yu an(彼は私に誉められた)
尚、受身にしたときの動作主は省略できる。la hak-a yuだと単に「彼は褒められた」になる
また、日本語と違って迷惑感を表すことはない
受身は純粋にulとonを入れ替えることによって、通常は強く焦点化されるulを弱め、逆にonに焦点を当てる表現技法といえる
・間接受身動詞
こちらがいわゆる迷惑の受身に当たるものである
ただ、受身の形ではなくふつうの動詞として使う点が日本語と異なる
具体的にはam-e,im-eという動詞を使う。am-eは利益で、im-eは損害を表わす
後者が日本語の迷惑の受身に当たる。利害の受取人は主節のulである
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an am-i la ket-i (彼に来てもらう)anが"la ket-i"(彼が来る)という出来事によって利益を受ける
la im-a mio vort-i (彼は娘に死なれた)娘が死んだという出来事によって彼が損害を被る
・使役
sos(使役)やvars(強制)を動詞として使い、onに使役内容を述べる
onはしばしば節がくるが、これは従属節なので、時制の扱い方に注意しなければならない
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an sos-a la ke-i(彼を行かせた)使役を受ける相手は、ke-iの動作主であるla
以下に使役の表を挙げる