形容詞と副詞



形容詞は曲用しません。性・数の一致はありません。
予告になりますが、比較級や最上級もありませんのでご安心を。

前述のとおり、形容詞は後置修飾です。おさらいします。
例:myn big(大きな男)*myn(man)

「被修飾語には接尾辞の-(i)nを付けるんじゃなかったっけ?」
はい。でも、修飾語が形容詞の場合は付けません。-(i)nがなくても被修飾語だということは分かるので。


英語は大抵形容詞にlyを付ければ副詞になります。形態論上の操作で副詞を作っています。
serixは形容詞にliを付ければ副詞になります。中にはliがなく、副詞専用のものもあります。

アルカと同じように統語上の操作で副詞を作ろうかと思ったのですが、同じだと芸がないので。
アルカと違って動詞の直後に置かなくて良いので、副詞と対格を間違えないで済むのが利点です。
自言語を作る際に、副詞は形態論で作るとは限らないと頭にあると選択肢が広がります。

副詞の位置は動詞と対格の後ろ、前置詞句等の前です。
自動詞文のときは対格がないので、動詞の後ろ、前置詞句等の前です。

例:do kwm leitli at foadei(君は昨日遅れて来たね)*leit(late)
例:yu laik ypl verli(あなたはとてもリンゴが好きですね)*verli(とても。ver+li。<ver(甚だしい<very))

もし対格が節を取ったりして長くなる場合は対格の前に起きます。
対格が長いと、副詞が修飾する動詞との距離が遠くなり、関連が弱まってしまう。
そのような場合、長い対格の前に副詞を入れる。このときは実質、動詞の直後になります。

ところで助動詞ですが、これは必ずしも立てなければならない品詞ではありません。
たとえばserixでは副詞にしてみましょう。
liの付かない固定タイプの副詞で、こういうのは動詞の直後から離さないようにします。

kan(can)、mwst(must)、mei(may)
例:mi suim kan(私は泳げます)*suim(swim)
例:do fin mwst uaak(君は仕事を終わらせなければならない)*uaak(work)

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