(1) 時を表す語が動詞の前に来ると、時制は落ちやすい。

an ke sil im kest. = im kest, an ke.(私は明日行くだろう)

ただし、過去形は落ちないことがある。
an ket im toxel = im toxel an ke = im toxel, an ket.(私は昨日行った)
過去形は副詞でなく動詞語尾で表すため、動詞との癒着度が高い。従って、時制が落ちにくい。

(2) 主節と従属節の時制が同じ場合

この場合、従属節の時制が落ちる。冗長だからである。

○ an ket im ti ke.(君が行ったとき、私は行った)
× an ket im ti ket:これでも意味は通るが、「君」が行ったのが私より前になってしまう。