・dkのサイズ

「dkって具体的にどのくらいの大きさなんだろうね」とリディアが言っていた。
電子辞典なので言われるまで気にしなかった。

しかしdkって歴史的にはアルバザード政府が国民一世帯ごとにタウンページのように無償で配布していたわけだから、紙ベースだったわけだ。
電子ペーパーの普及したアレイユでもレインなどは国定辞書を持っていたので、未だに配布が行われているということになる。
ただ、全世帯かどうかは分からない。レインはレミールに入るような人間だから持っていたのかもしれない。

レインが持っていたのが国定辞書なので、あれがdkなのではないかと思った。(思ったっていっても書いたのは自分なんだけれど)
だとしたら一冊ものなので、広辞苑やODEやジーニアス大辞典くらいのサイズということになる。

そうか、アルバザードの国定というから世界最大というイメージをしていた。
すっかりOEDを想定していたが、そうではないのだな。OED20巻セットはさすがに全世帯に配布できないし、むしろ迷惑だw

しかしアルバザードにOEDに相当する辞典がないはずがない。
ということはdkを元にもっと膨らませた極大サイズのdkがあるはずだ。図書館にしかないような。
極大のほうをunabridged dkとみなし、国民に配られるほうをabridged dkとみなすのが適切だろう。
つまり国民に配られるのはOEDではなくShorter OEDかODEサイズのabridged dkなのだ。

abridged dkとはいえ、大辞典であるからには、どんなに少なくとも20万語はあるだろう。
広辞苑が24万で、ODEが40万程度。ずいぶんとばらつきがある。それでも最低ラインは20万語。
まぁ、私の在命中にできる規模ではないな。
現実的に考えて、abridged dkの中からさらにabridgeするという入れ子構造になるだろう。