・携帯幻日

アルカをやっているとしばしば幻日を外で見たくなる。
しかしあの量を紙で刷るわけにもいかず、これまで以下の方法を試してきた。

1:PDA

CE版PDICが使えるが、処理が遅くて実用できなかった。

2:ミニPC

検索は問題ないが、弁当箱くらいあるのでカバンが必要。それだとノートPCと変わらない。
逆にポケットサイズのものだと処理が弱く、PDAと同じ結果になる。

それで諦めていたのだが、今回いいものを見つけた。
無線ブロードバンドのインターネットケータイだ。
実機で試せたのでレポートする。

・ドコモ T-01A
画面が大きく、ブラウザも素早く出る。dynabookが入っているだけあって、PCライクに使える。
グーグルのアクセスも早く、アルカwikiも綺麗かつ高速に表示。
むろんデスクトップよりは遅いが、イライラはしなかった。

幻日にアクセスし、見出し語と訳語を検索。いずれも予想外に高速。
しかしよく考えればそれは当然だった。幻日で時間を食うのは検索工程だが、それはサーバーが行うからだ。
端末はHTMLを表示するだけなので、モバイルでも問題ない。

・ドコモ HT-03A
こちらも試した。
中央下部のボールはマウス代わりとして使いやすい。
だが、処理が遅い。ネット速度は上記と同じなのに、CPUが弱いので、表示に時間がかかる。使いづらい。

・iphone

3GS。これが一番操作性が良かった。
ネットの速度はドコモと同じというが、体感上はこちらのほうが快適だった。タッチパネルの質も良い。
MP3プレーヤーの代わりになるので、ケータイとしても使えることを考えるとお得。
CPUはT-01Aのほうが上だが、動作はiPhoneのほうが早い。

EMは実機を試せなかったので分からない。
総合的に一番好印象だったのはiphone。問題は画面が400*380しかなく、幻日を見たときに左フレームが大きく表示され、肝心の右フレームが少ししか表示されない。
Tだと400*800なので見やすいが、その分グラフィック処理に時間がかかることもあり、動作の遅さの遠因となっている。

個人的な希望をいえば、iPhoneで400*800を出してほしい。
また、モデムとしてPCに繋げるようにしたい。
USBスティックなりの外部端末を挿してメモ帳などwindowsのアプリを開きたい。

あるいはUL速度をあげてほしい。
そして外部の折りたためるキーボをUSB接続できるようにしてほしい。
そうすればサイトの更新がミニPCでなくモバイルでもできるようになる。


ところで、今回思ったことがある。オンライン幻日を作って良かったということだ。
ブロードバンドがあっても、従来のようにPDICデータしかなければ何の意味もないではないか。
もともとPDICを落とすのが面倒なユーザーのために作ったのだが、自分が使うことになるとは。ディアセルの苦労が報われた思いだ。

オンライン幻日とブロードバンドがあれば、検索はサーバ側が行うから端末にデータは不要で、端末に高度なCPUも求められない。
サクサク画面を表示する程度の機能があればよく、何かをインストールする必要もない。
山の中や地下以外なら使える。地下鉄で使えないのは問題だが、地下鉄でも駅では使える。それに、そのうち韓国のように使えるようになるだろう。
これでようやく制から8年越しでアルカを携帯できるようになった。



・アンセ再考

niasさんに初めて会ったとき、信号をひとつ渡って細い道に入ったところで「アンセって中途半端な気がするんですよね」と言われた。
今考えると納得できる。一年経ってアイフォンを見ていて、世の中は時計型アンセに進みそうもないなぁと思ってきたからだ。
でもリディアはまだ腕時計にこだわっているようだ。やはりこういうのは男子のほうが強いのだろう。勝手に再考してみた。

液晶の課題は電力消費の大きさとサイズだ。ケータイはまだまだ小さくて見づらいし、電池もすぐなくなる。かといって大きくすると持ち運びにくい。
そこで電子ペーパーだ。電子ペーパーはようやく一般販売がされたが、まだ高いし需要がない。
しかし電子ペーパーのほうが利点が大きい。

理由1
アイフォンやケータイの弱点は電池がすぐなくなること。
液晶より電子ペーパーのほうが電池の持ちが良い。

理由2
折りたためること。
今アイフォンは3.5インチで、まだ小さい。しかしケータイよりは既に大きい。
ネットを見るには小さいが、ポケットに入れるにはちょうどいいサイズだ。
このサイズは変えたくない。だが画面は大きく見たい。

そこで画面を電子ペーパーにし、アンセを折りたたむ。
するとパカっと開いたときに画面が倍の7インチになる。これだとかなり見やすい。

理由3
画面が大きくなるということは、仮想キーボードも大きくなり、打ちやすくなるということだ。
すると今までのアンセが提案していた光キーボは必要なくなる。タッチパネルを打ったほうが早い。

理由4
電子ペーパーは薄い。機械を軽量化できる。


しかし課題がある。
電子ペーパーは書き換えが遅い。
泳動方式でなければかえって液晶より早いものがあるそうだが、それは実用可能なのだろうか。
それが実用化されれば電子ペーパーに軍配が上がるのだが。


以上を踏まえてアンセは恐らくこうなるだろう。いくつかは既に実現している。
折りたたみ式でおよそ画面は7〜10インチ。タッチパネルで仮想キーボード。
ネットは無線のブロードバンド。カメラやビデオも使える。
GPS内臓で、居場所がすぐに分かる。
フェリカ完全対応の世の中になっていて、すべて電子マネーで取引できる。カツアゲされない。

大きさは現在のアイフォンくらいで、ポケットに入る。
折りたたみを三つ折りにすれば、最大15インチ程度のものができるかもしれない。
15インチの仮想キーボードなら現実のものと変わらないレベルで打てる。

電池は振動や光などで発電してある程度自動で充電できる。(これは微妙か。発電機の分重くなるし。でもなんらか効率の良い発電装置はほしいところ)
その上電子ペーパーなので、静止画を見ているだけなら何十時間でも表示できる。
夜になるとバックライト機能があり、夜でも見ることができる。ただし、電力は食う。


時計型については、画面でネットを見ないということであれば、実現できそうだ。
女の子など、外でネットを見るということは少ないだろうから、音楽が聴けて定期や財布の代わりになればそれで十分で、それなら時計型でも可能だ。

男子は薄型のカードのような、アイフォンのような端末を持っているほうがサマになるのではないか。男の子らしくてカッコいい感じがする。
サラリーマンになってもスマートなカードを持っているほうがデキリっぽくていい。