性別や敬意の度合いによってさまざまである。
男性にはdyussou、女性にはluaを使う。dyussouは敬意が低くなるとsouやになる。
これらは幻史的には、人称代名詞が語彙化したものである。

敬称はいずれも前置・後置ができる。つまりdyussou serenでもseren dyussouでもよい。
前者の方が幻史上は古い形なので、形式的な言い方である。そのため、やや丁寧で格式ばった感じがある。そのせいか、クミールは通してセレンをdyussou serenと呼んできた。
dyussou serenは「様」か「殿」という感じだろうか。seren dyussouは少し軽い感じ。だが、seren sou(セレン君)ほど軽くない。

ところで、dyussouは硬い敬称で、souは柔らかいというイメージがある。
dyussouは前置がメインで、souは後置がメインである。seren dyussouはややヘンで、sou serenはとても不自然な印象を受ける。
これはluaとliizにも言える。luaは比較的前置も後置もできるが、liizの前置は違和感がある。