人工言語をやっている人間には妹が多いという統計がある。姉でもいいが、なぜか妹が多い。
人工言語をやっている人数が少ないので、統計として有効な人数かどうかは分からない。
だが、経験的に、そして史的にも多いことは確かだ。

なぜか考えてみた。
女のほうが言語能力が高い。だが女は人工言語をやろうとしない。
逆に男は人工言語を作ろうとする。しかし女ほどの言語能力がない。

では、妹がいたらどうか。恐らく彼女の影響で言語能力が高まるだろう。
妹がいる男というのはどことなく大人しく、柔らかい。言語能力も影響されているはずだ。

で、実はセレンには妹がいない。
人工言語の集団の中ではむしろレアである。

セレンは自発的に人工言語を作ろうとしなかった人間だ。
受注して作った人間だ。それが彼らとの違いだろう。

妹がいないから自発的に言語を作ろうと思わなかったのかもしれない。
だからセレンは例外として処理できる。

セレンを除外すると、特にディレッタントでは相当な割合で妹がいるようだ。
不思議なことだ。女の言語能力が人工言語の啓蒙に関与しているとしか思えない。