・徒然草にて『新生紫苑の書』の校正が出来上がる

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原作との比較対象を行った上で、アルカだけでなく地の文まで考察が及んでいる様子。精緻。
これのおかげで新生版がかなり整うと思われます。

仕事のせいで校正にどんだけ時間かかるかは知っているので、fatoo i rulnaです。

気付いたら校正だけでなく新生の文法ミスの指摘も。
作者のアルカのミスをユーザーがこれだけ指摘できる時代になったのですね。
2年前はdyussou 4, xax-al anだったのに。

・xilをsiiaに、daをdiに

xilとsilの区別のため。
daとtaの区別のため。

・teelvetについて

徒然草のコメント――

p65 teelvetが出たよ・・・・・・。
「制アルカでいうn対語の残存器官というか。多分進化の過程で忘れられる悪寒がしないでもない。既にke(行く)とluna(来る)のように基本語レベルで崩壊が始まっているし。dimo(ライム)のように知っている人にはわかる語源の秘密で、一般人は忘れそうだなぁ。」
中途半端な気は・・・・するかな・・・・・・・。基本語と・・・・高等語の中間の一部の語彙に当てはまるだけのものだから・・・・・・・。
「日本語話者に言われたくないのではないか?」
「確かにテラカオスだし。特に語彙が中国系と欧米系が多すぎてこれぞ多言語参照アポステリオリというか。」
「もともと、朝鮮系の文法体系に南洋系の単語を当てはめたものだからな。造語法に様々な体系があるとしても、自然派人工言語には許容されるのだろう。」

――なるほど、数を調べてみたらteelは120あまり。確かに中途半端。

新生の単純語はおそよ4000語。単純語好きな言語といえる。
うち、基本語は2000ほど。teelが120ということは、貢献度は約5%。

teelは新生の中で唯一機械的な人工言語くさい性質。
貢献度が80%とか言ってればともかくとして、貢献度が少なすぎる。

恐らくメルテーブルの手法は有文化アプリオリ人工言語には向かず、無文化アプリオリに向いているのではないか。
あるいはアポステリオリで覚える単語数を減らしたい言語。
憩いだと、アスガルやファイ(ジェン)では巧く機能するのではないかと思う。いかがだろうか。

さて、この120なんだが、中途半端は否めない。機械っぽさを捨てるために、いっそ消してしまおうか。
どうでしょう、arkayolan sein.

ちなみに僕がteelを避けたのは、teelにかけるとアルカであまり頻度のない音が頻繁に使われるようになるからです。
日本語の辞書を見ても分かるとおり、日本語はタ行までで辞書が半分くらいまで行きます。
つまりk,s,tをよく使う傾向がある。

言語には音の好みってのがあるから、teelを頻繁に使うと、そのバランスが乱れる。
それであまり使わなかった。
使わなさ過ぎるので、消してしまったほうがいいかな?

追記:リディアと相談しました。n対語は聞き取りに困難があったので消したが、teelはそうでない。アルカは神話中でも人工言語なので、人工っぽさが残ってることは問題ない。聞き取れなくなければOK。また、120語を消したところで実際どう新たにどう造語する?ましてこの120語は造語力の高いものばかりで、複合語も考慮すると今後120以上の恩恵をくれるだろう。また、古から作り直すのは面倒で、覚えなおすのも面倒。紫苑なんかの修正もテラ面倒。現在もうそれで覚えた単語を、しかもその単語が意思疎通に問題ないのに消すのは無意味。意思疎通ができないならともかく、既に便利なものを壊す必要はない。従って彼女の判断では現状維持となり、僕も賛成しました。よってこの件は解決済みです。