名詞を代名詞で置き換えることを代入と呼ぶ。
mel siina serenのmelにluを代入するとlu siina serenになる。

代入にはパターンがある。

・一次一項代入

an siina mel
ti siina mel
lu siina seren
la siina seren
mel siina lu
mel siina la
のように、代名詞をひとつ(一項)使うもの。

・一次二項代入

an siina ti
lu siina ti
のように代名詞をふたつ(二項)使うもの。

あとは一次n項と同じように増えていく。

・二次二項代入

3人称だけに起こる現象。
tu, leとlu, laの2組にしか起こらない。

mel siina serenにおいて、メルがこの場にいればメルは近いのでluになる。メルが一次項になる。
次にセレンにも代入したい場合、セレンの距離に関わらず、残った代名詞のlaを代入する。セレンが二次項になる。
結果、lu siina laになる。

逆に、メルが遠い場合はla siina luになる。このときセレンが近いか遠いかは不明。
二次項は遠近の情報を失う。遠近の情報を持つのは一次項のみ。

lu,laが指示詞になった場合も同一の規則。
lu siina la manaにおいて二次項la manaは遠近の情報を持たない。

sae in lanvem, sont lanvemの場合、lanvemが重複しているので片方をluにできる。
sae in lanvem, sont luのように。

だがsaeをそもそもluで表した場合はどうか。
lu in lanvem, sont lanvemとなる。
lanvemが重複するのでluにしたいが、すでにsaeに使っている。

そこで二次代入をし、laを使う。
lu in lanvem, sont laのように。
このlaも距離の情報を失っている。

・二次四項代入

tu, le, lu, laのすべてを使ったもの。
lu fit tu a la im leのような文。

・格の回り込み

sae in lanvem kont sont luのkont格を前に出すとどうなるか。
kont sont lu, sae in lanvemである。

だがluの代入元であるlanvemがluより後に来ている。
後に来るものは英語と違って代入できない。
そこでkont sont lanvem, sae in luとなる。
lanvemが先に来ないと、luはlanvemを代入できない。