指の命名についてふと考えてみた。
薬指が最も特徴がないので、きっと言語ごとの特徴が表れやすいのではないかなと想像した。
逆に小指や中指はどの言語でも似たような命名をするのではないかなと想像した。
逆に小指や中指はどの言語でも似たような命名をするのではないかなと想像した。
そこで、検証してみた。
括弧内は意味で、必要に応じて設けた。パーレンは表を短くするためにあえて半角にしている。
括弧内は意味で、必要に応じて設けた。パーレンは表を短くするためにあえて半角にしている。
アルカ | 英語 | フランス語 | ドイツ語 | 中国語 | 韓国語 | ロシア語 | |
指 | ji | finger | doigt | Finger | 手指 | ? | палец |
親指 | vij(男) | thumb | pouce | Daumen | 大拇指 | ?? | большой палец |
人差し指 | arj(魔法) | index finger(示す) | index | Zeigefinger(指す) | 食指 | ?? ???(鋏) | указательный палец |
中指 | hanoj(塔) | middle finger(中) | majeur(中) | Mittelfinger(中) | 中指 | ??(中) | средний палец |
薬指 | xerj(化粧) | ring finger(指輪) | troisi?me doigt(三番) | dritte Finger(三番) | 无名指(無名) | ????(薬) | безымянный палец(名無し) |
小指 | minj(女) | little finger(小) | petit doigt(小) | kleiner Finger(小) | 小指? | ?????(子供) | маленький палец |
注記
(1)
英語はいくつか呼び名があるが、意味を取りやすいものを選んだ。
forefingerやthirdfingerのように順番っぽいものは、意味が出にくいので、なるべく避けた。
その辺りの事情はほかの言語も同様。
英語はいくつか呼び名があるが、意味を取りやすいものを選んだ。
forefingerやthirdfingerのように順番っぽいものは、意味が出にくいので、なるべく避けた。
その辺りの事情はほかの言語も同様。
(2)
言語によって親指とほかの指を分けるものがあった。
牧畜をしていて動物の蹄とかをよく見ている言語はそうなのかなという印象があったが、想像に過ぎない。
言語によって親指とほかの指を分けるものがあった。
牧畜をしていて動物の蹄とかをよく見ている言語はそうなのかなという印象があったが、想像に過ぎない。
(3)
韓国語の場合、指のジというのは、恐らく漢語由来のもの。
ソンカラクというのが韓国語本来の語としての指だと思われる。
ソンは手で、カラクは管や棒の意味だそうだ。
韓国語の場合、指のジというのは、恐らく漢語由来のもの。
ソンカラクというのが韓国語本来の語としての指だと思われる。
ソンは手で、カラクは管や棒の意味だそうだ。
(4)
ロシア語は魚楠氏からのご提供。
薬指以外は日本語と同じ。
ロシア語は魚楠氏からのご提供。
薬指以外は日本語と同じ。
結論
やはり中指や小指など、特徴が明白なものは、どの言語でも同じようなネーミングだった。
ただし、アルカだけはどの指もやや抽象的に名付けられている。
ただし、アルカだけはどの指もやや抽象的に名付けられている。
人差し指もおおむね「指す」から来ていたが、アルカと韓国語と中国語のみ異なった。
親指は指と見る言語と、指と見ない言語に大別された。
親指は指と見る言語と、指と見ない言語に大別された。
予想通り、薬指が最も言語による差異が大きかった。
特徴がないため、かえってオリジナリティあふれるネーミングになるようだ。
ただし、特徴がなさすぎて、「名のない指」という風に付けられることが、中国語以外にもフィンランド語のように、しばしばあるようだ。
特徴がないため、かえってオリジナリティあふれるネーミングになるようだ。
ただし、特徴がなさすぎて、「名のない指」という風に付けられることが、中国語以外にもフィンランド語のように、しばしばあるようだ。