ムードを示す副詞。英語の助動詞に相当。
制アルカで法時相詞だったもの。
テンスなど、ほかの副詞と同レベルになったので特に取り上げる必要もないが、歴史的流れで取り上げた。
命令や禁止は命令で挙げているので、ほかの副詞を挙げる。

提案:〜したらどうですか:das(ユンクはdia)
勧誘:〜しましょう:xiit
許可:〜してもいいですよ:flen
希望:〜したい:lax(ユンクはlan)
反希望:〜したくない:ris(ユンクはrin)
可能:〜できる:sen
不可能:〜できない:vil
責任:〜しなければならない、〜する責任がある:xaf
当然:〜するのが当然だ:hao
当為:〜したほうがよい、〜すべき:ax
義務:〜すべきだ、〜する義務がある:fal
回避:〜しないほうがよい:fonl
禁止・不許可:〜してはいけない:xin

xinについて

当為性がゼロであることを指すので、直説法的に捉えられ、現実の物事として動詞が捉えられる。そのため、den と違って前置されない。
話者側のモダリティでなく対事モダリティとしての当為性をxinは述べている。
xinは禁止と不許可の意味だが、禁止というのは責任・義務・回避に連なる当為性の話で、不許可というのは許可flenに対する概念である。

denは前置でxinは後置なのは違和感があるはずだ。日本語にするとどちらも「禁止」だからである。
ドイツ語やエスペラントの接続法の考え方を適応すると、アルカのこの感覚がイメージしやすいと思う。
現実のこととして捉えているか仮定法として捉えているかの違いである。
もっとも、新アルカに接続法があるわけではないので注意。