・hailen筆記

ハイレン筆記という書体がアシェットで流行っている様子。

アルカの筆記体はそもそもセレンらが作ったarkが存在した。
その後、ルティア家で改良されたlutia筆記が作られた。

ルティアで安定していた筆記体だったが、アシェット内ではあまり人気ではなかったようだ。
かといって変えるほどの理由もないということで燻っていた。

その状況を動かしたのが第11使徒ミルフだった。
ミルフがlutiaを元にフォントを改良し、これをザナが広めた。
ミルフは元々芸術家な人なので、書体にも興味があったのかもしれない。

年末にかけて流布され、セレンの耳にも入り、じゃあ年内に決めてしまおうということになった。
主要メンバーで集まって会議をし、正式な筆記体にミルフの書体を採用した。
なんと満場一致。これはアシェットでは珍しい。

そして今日(19, ruj, gil)、正式にミルフは書体名をhailenと名付けた。
名前の由来は書体の由来に等しい。
「娘のhailenの名を書いたときに、ルティアだと綺麗に見えなかったのがそもそもの始まり」だそうだ。

hailen書体は基本的にlutiaと同じ。下記の通り。
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/hailen1.png

大体字は同じだ。だが、決定的に違うのは、文字の高さ。
hailenは子音と母音がほぼ同じ背丈になっている。

lutiaはtapと同じく、子音が高くて母音がチビになっている。
これだとvやsでは文字が下に下がりすぎ、逆にxなどでは字が上に上がりすぎてしまう。
また、aの字形が繋ぎの線にしか見えず、aがあるのかないのか見にくいという問題もあった。

例えばvaxをlutiaで書くと、とても汚い。
文字が下から上に躍り上がる感じになる。
lutiaで文を読むと、しばしば目が左から右に進まず、上下にぶらついてしまう。
簡単に言えば、とても読みにくい。

serenやridiaのような単語ではあまり汚くならないが、hailenと書くと分かる。
↓左がhailenで右がlutia
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/hailen2.png

このように、lutiaで書くと一部が下に沈んでしまい、センターラインに文字のボディが乗らない。
結果的に目は上下に泳ぐことになり、見づらい。

hailenは字形をほとんど変えず、文字の高さを調整することで、ほとんどの文字がセンターラインに並ぶようにした。
もちろんrの下のヒゲは下にはみ出るし、yのヒゲも下に出る。t,kのような高い文字は頭が上に飛び出る。
それでもすべての文字のボディの部分はセンターラインにきちんと乗る。

単語レベルだと、lutiaでも上下にブレないものが多いが、文レベルだとどうしてもlutiaは上下のブレが生じる。
例えば下記の例。rsiilaのところがlutiaでは特にブレてしまう。hailenのほうが目に優しい。
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/hailen3.png

センターラインに乗っているというだけでなく、最も出てくるaが1文字として認識しやすくなっているのも、目に優しい理由だと思う。



しかし……あれだな。字は人が出るというけど、ミクちゃんの作った字は安定感があってブレない。
俺、涙目w よっぽど俺って安定感ないんだなぁ。。。

・経過相の接辞をar→orに

生動詞arと同じだと、やはり"tu ar velt"(暗くなってきている)のような文が理解しにくいとのこと。
文意を考えれば経過相繋辞なのか生動詞なのか判断できるが、逆に言えば文意からいちいち判断するのは面倒だし、誤解を招くとのこと。
実際ソーンでここ数カ月orにしていたそうで、hailen書体と同じくこれも受け入れることにした。

経過相繋辞:tu or velt(暗くなってきている)
経過相動詞:lu axtor lei(彼は本を書いている)
生動詞:re ar saptar(クーラーを入れて)
生動詞の自動詞的用法:pam es ar(電気が点いている)

以前は上記2つのorがarだったため、区別が付きにくかったという話だ。