・benzylalcohol

――というのは、ネーミングセンスが良くないと思う。
benzaldehydeはbenzなのに、こちらはbenzylだ。この違いは高校生には難しかろう。

benzaldehydeの場合、ベンゼンの水素が外れてそこにアルデヒド基が置換している。
なので、benz-に-aldehydeを足す。
aldehydeという物質はなく、これは種名なので、基官能命名法になるのかな。

一方benzylだが、これはそもそもベンゼンマイナス水素ではない。
トルエンとかと同じ形で、CH2C6H5-Rだ。そもそもbenz-(C6H5-)と式が違う。むしろトルエンに近い。
でも、パッと見名前からベンゼンなのかな?って思う。だから、benzとの区別が付きにくい。何が違うんだよwと思ってしまう。

ベンジルアルコールじゃなくて、「トルエンみたいなアルコール」とか言えばいいんだよ。「トルエン類アルコール」とかさ。
ベンズアルデヒドはベンゼンにアルデヒド置換しただけだから、ベンズアルデヒドで良い。

それにしても、wikiを見る限り、ベンズアルデヒドをフェニルアルデヒドとは言わないようだ。
でもおかしいよねぇ?phenylはC6H5-Rのことで、benz-もそれは同じでしょ。まぁ、benz-のほうが広義だとは思うけど。
別にphenylaldehydeでも理論上は良い気がするが?と思って調べたら、やはり合ってるらしい。
http://www.chemyq.com/En/xz/xz13/123680ryuok.htm

でもまぁ、フェニルアルデヒドよりはベンズアルデヒドのほうがいいよね。
ベンゼンから来てるってのが図から見え見えなので、ベンズアルデヒドのほうがいい。
で、ベンジルアルコールはトルエン類アルコールと呼びなさいな。そうすれば分かりやすい。

なんだ、そう考えると教科書に載ってる名前やIUPACの名前も絶対じゃないな。
やけに長いネーミングがあったり、ベンジルアルコールみたいな分かりにくい名前があったり。
うーん、改良できればいいなぁ……。