揺れが起こるのはHMHとMMHだけ。ここを法則化できれば揺れが消える。
HMHにおいてはhardian,hardigan,hardainはそれぞれhArdian, hardIgan, hardAinだ。
HMHの基本はMにアクサンなので、例外が出ている。これは困る。

昨日の夜に魚楠さんから、「音節でも考えたらどうかい?」というのがあって、「そうだにゃあ」と思い、音節も踏まえて考えてみた。
そこで、新たな概念を導入してみる。
語末のMHにおいて、CV VCになるパターンは、実質長音節を作る。main,kainなど。
この中の二重母音の強弱の関係を見ると、mainではa>iになっている。>の流れのあるものを強音節と呼ぼう。それ以外は弱音節と呼ぶ。

強音節は>の流れを持っているので、アクサンが付けやすい。アクサンを付けると最初は高く後ろは弱くなるから、>の流れを持つため。
dainは>なのでアクサンを付けやすいが、dianは<なのでアクサンを付けにくい。
普段はこの差を意識しないが、hardianのような単語になってくると違いが出てくる。

強音節をXとし、弱音節をYとする。
XYを導入すると、HMHは以下の3種に分かれる。

1:HMH:har/dI/gan:HMHの基本法則に基づき、Mにアクサン。armalet,artalesなども同様。
2:HX:har/dAin:Xにはアクサンを付けやすいのだから、Xにアクサン。カーマインとかもそうだね。
3:HY:hAr/dian:Yにはアクサンを付けにくいので、前の音節にアクサンを繰り上げる。iの後ろのaにアクサンを置いたら元も子もない。弱と強に分けた意味がなくなる。

――このように振るえば、例外なく篩える。

同じようにMMHについて。
アルカではAmalis, Atolas, agEit, kAmian, rIdianのようになるが、篩えるだろうか。

1:MMH:A/ma/lis, A/to/las:法則どおりM1にアクサン。
2:MX:a/gEit:Xにアクサン。アテイン、カノイン、ヒャダインとかもそうだね。
3:MY:kA/mian, rI.dian:前の音節にアクサンを繰り上げる。

――こちらもきちんと篩えた。
この法則は中々いい。音節だけで考えるとラテン的になるし、モーラだけで考えると日本的になる。どちらにしてもアルカの音声は篩えない。
しかしこの法則だときちんと篩える。揺れがない。

ちなみに、amaiはMXではない。Xの定義はCVVCだし、そもそもMMMになってしまう。MMHの仲間ではない。
同じくariaもMYではない。MMMであって、MMHの仲間ではない。

ただし、音だけではどうも篩えない例もある。kanxionもarxionもHYだが、kanxIonやarxIonのほうが自然。
これは意味のせい。カン(父)・シオン(紫苑)、ar(神)・シオン(紫苑)だと脳が思っているため。
これが意味のないレンピオンだったら、ウチの連中はlEnpionにすると思う。
法則からいけばkAnxionやArxionになるが、意味的にどうかなぁ。多分、どちらも間違いではないと思う。

まとめ


・HMH
HMH→Mにアクサン
HX→Xにアクサン
HY→Hにアクサン

・MMH
MMH→M1にアクサン
MX→Xにアクサン
MY→Mにアクサン