上の記事までで、次のことが分かった。

1:音節の順列は27種。足りなければ頭に音節を足すが、足してもアクサンに影響しない。
2:二位がHならそこにアクサン。そうでなければ三位にアクサン。
3:三位がLならそこにアクサンは置けないので、二位に繰り下げる。
4:HMHとMMHは一見アクサンの位置が単語ごとに揺れる。だがX,Yを導入すれば揺れない。
5:語末がMMだと、平板化の可能性がある。平板化にはしやすさの階梯がある。

さて、これを踏まえると、アクサンをつけるべきものは次の2つと分かる。
1:平板
2:例外

1は既に見た。
2は具体的に何か。

例えばfaramon。fa/ra/monと区切るとMMHなのでfAramonになる。これが法則どおり。
しかしこの魔族の名前は実はfar/a/monと区切る。するとHMHになるので、farAmonになる。よって音訳は「ファラモン」ではなく「ファルアモン」
アクサンの付け方は法則どおりだが、音節の切り方が普通じゃない。これが例外の例。

次。baltirのように「母音+r」で終わるものの一部は、後ろにアクサン。
音訳はバルティルからバルティールに変わる。emirもemIrで、音訳はエミール。
これらは単語ごとに覚えるしかないので、アクサン記号を付ける必要がある。

kmiirなどは法則通りにiにアクサンが来るので、わざわざアクサン記号は要らない。
ちなみにこの「ール現象」だが、クミールの名前が原因な気がする。
元々彼女はkumiirだったが、制アルカではkUmiirになってしまうのでuを落とした。
lferもそうで、luferだったが、制ではlUferになってしまうのでuを落とした。
どうもアルカという言語は、法則を破ってでも「ール」という音にアクサンを置きたがる強い力があるようだ。
アンヴェルだってアンヴェールになった可能性もあったわけだ。
――と思ってリディアに得意げに言ったら、「アンヴェルはアンヴェールにならないよ。ルフェルみたいにlqferというようにシュワーで発音されていた弱い音節だから、qが落ちたの。anはnを落とせないでしょ」といわれた。
西洋人鋭すぎるw じゃあバルティールはなんでだよと突っ込んでおこう。