セレンの挙げた27分類では、篩えない例が出るとして、以下リーザの案。

lIvlpit(産科)とtezspEl(ピリジン)が区別できず、HLHに入っている。
これを区別するために、長音節を導入。CVCCとなるものをSとする。

また、27種をよく見ると、MMLはMHとも取れ、2音節だ。
MHはMMLのvariantとして働く。

↓確かにそうだ。それを受け、Sとvariantを加えて表を書き直した。
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/formula.gif

HLHはSHとHSに分けられた。これでlIvlpitとtezspElが区別できる。

また、27種すべて3単位だと思っていたものが、1〜3単位まで幅が出てきた。
長いのはHHHのような3音節。短いのはMLLのvariantであるSのような1音節。
引き続き、音節を後ろから数えて一〜三位までと呼ぶ。

アクサンの法則:変域は四位まで。若い数字の法則が優先。
1:二位までのSにアクサン
2:二,三位のHにアクサン
3:三位のMにアクサン
4:二位のMにアクサン
5:四位にアクサン

HLMはSMにはなるが、HSにはならない。filski(ベンチ)のskiは後ろに子音が2個足りないのでSになれない。
そしてfilskiの実際の発音はfIlskiだから、理屈と整合する。
同じ理由でMLHはMSにならず、MLMはMHにならない。

また、MMLはMHと捉えなおすこともできる。
そのため、MHの前にL,M,Hのいずれが来るかで、その後の振る舞いが変わる。例えばMMHになったりするわけだ。

さて、この法則は「語末から少し離れたところにある最も大きな音節を探す」作業に等しい。
これで篩えないのが例のHMHとMMH。これについてはセレンの案のとおり。
MMHは前に何か来れば真ん中のMにアクサンが来るのも同じ。fremAzerなど。
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/HMH%7C0MMH.gif

なお、daizailaiは法則に従うとdaizaIlaiだが、二重母音なのでdaizAilaiに繰り上げる。
ただし、もし意味的にdaiza/ilaiで区切れるなら、daizaIlaiでも可。

LMLはSになる。ならLML自体不要では?つまり、variantがあるものはformulaを消してもいいのでは?


確かにskItはLMLでSになる。しかしlanslil(ビスマス)はlans/lilで区切るので、sはlilのものでない。
従って発音はlAnslilになる。もしSしかなかったらlanslILになってしまう。
こういった理由からformulaは消さないほうがよい。つまり、モーラ単位を捨てないほうがよく、音節とモーラの両面で考えたほうがよい。

まとめ


Sを入れて、より例外処理が進んだ。
逆にSを入れることで、日本語からの距離は遠くなった。日本語は音節から考えないので、もはや日本語のアクセント体系とは異なる。
悪く言えば判断が面倒。良く言えば完全にアプリオリになった。