ユピトール、リーゼル、ルティアの地方。伝統的な国で、教育熱心。世界の中心アルバザードが唯一憧れるのがこの地方。アルナ人は方言を見下しているが、理方語、特にルティア語は美しいと思っている。ただし、男性はなよなよして聞こえるので、ユールには向くが、アルデンには向かないと思われている。
反対に、女性のルティア語は羨望の的。アシェットのクミールも憧れた。フェール=ハーミットはアルナ人で、カテージュ出身のシア=ヴェーユの方言をからかうが、ユーレ=アルフィーネの純粋なルティア語は決してからかわない。
また、理方は教育熱心だからか、アルバザード人より頭が良い。しかし国力はアルバザードが一番なので、ルティア人の賢い学生はよくアルバザードに移住する。そのため、アルナ大の首席はアルバザード人かルティア人で占める。
なお、現代のアルバザード人はルティアにはまだ魔法使いがいると信じている。ルティア人自身も信じていて、ルティア人はファンタジーを非常に好む。

音素


rがuに近い。armaletは「アゥマレッ」のようになる。

cがLikになる。また、音節末のcはlになる。
acmadio→almadio

アクセント


伝統の国だけあり、fiiliaの西方語と同じ。しかし抑揚が少ない。
また、短音節を単位として喋る。ar/ma/letやa/ma/lisのすべての区切りが同じ時間で話される。つまり、アマリスのアとリスが同じ時間で喋られる。そのため、最初のアが少し伸びる。

語末の子音は飲み込む。アとリスを同じ時間で発音する関係で、長い音節は子音の飲み込みが起こる。

無声閉鎖子音の場合、口の構えだけ作り、実際の音は発音しない。armaletは「アゥマァレッ」のようになる。
ただし次の語が母音で始まる場合は戻す。リエゾンに等しい。xantat acmadioではtを発音。

その他の無声子音の場合、発音する。amalisは「アーマリs」。「リs」のsは非常に軽い。

無声の対を持つ有声閉鎖子音は語末で無声化する。
lend→lent
lentは「レンッ」と発音されるため、区別できる。

無声の対を持つその他の有声子音は語末で無性化した後、シュワーを付す。
aloz→a/lo/sq(「ア ロ ス」のように、少し区切るかのように話す)

抑揚は極めて平坦。アクセントがあるところとないところの差があまりない。
文末は下がらず、平坦を保つ傾向がある。

声と節度


声は静かで、喉の奥で響かせる。女性は男性より喉の前で響かせるが、静か。収録では文を女性調に読んである。
うるさい場所を嫌うので、しばしば聞き取りが困難な場所では会話をしない。
アルバザード人と違って「うるさい声を出すくらいなら、黙っているほうがいい」と考えるため。
そのため、国内は静かな場所が多く、むやみに音を立てることは日本以上に失礼な行為。

アルディアでルティアの姫だったリディアは、祖国に帰った際、あまりに静かな国でノイローゼになった。
リディアは声が甲高く抑揚が激しいため、ルティア人は決して彼女の声を歓迎しなかった。
宮廷でも静かにしていることが要求された。また、ルティア人から見るとリディア姫の振る舞いはがさつで、衣装も派手とされ、国母として慕われなかった。

素行が悪いといって女官たちから虐めを受けたが、リディアは悪魔は倒せてもよく知らない人には逆らえない気弱な性格なため、笑顔でストレスを溜め込んで病に臥せった。
そのためリディアは数ヶ月と持たず、大臣に国を任せてアルバザードに逃げ去った。国民はリディアを尊敬したが、慕いはせず、特に引き止めなかった。
その後ユルトが即位するまで、王家は大臣家が管理した。

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