アルカにはカッパープレート体がなかったが、debonを見て美しいと思ったので、アルカにもひとつカッパープレートを作ることにした。
カッパープレート体はアルカでsilf体という。軽いという意味。アルディアにおいて、銅版に刻むために細い文字を使ったことから。
カッパープレート体はアルカでsilf体という。軽いという意味。アルディアにおいて、銅版に刻むために細い文字を使ったことから。
アルファベットのカッパープレートについてはこのサイトを参照した。
http://www.nozomistudio.com/callipara/index.htm
用語集の「ガイドライン」の項を見て、あと少しカッパープレートに目を通してほしい。
http://www.nozomistudio.com/callipara/index.htm
用語集の「ガイドライン」の項を見て、あと少しカッパープレートに目を通してほしい。
カッパープレートと打つのが冗長なので以下silfで通す。
silfはアセンダー(以下A)・xハイト(以下X)・ディセンダー(以下D)から成り立つ。
それぞれの比は1:1:1。Xが1cmならA,Dも1cm。5mmの方眼用紙を使うと、A,X,Dそれぞれ2マスずつ使うことになる。
silfはアセンダー(以下A)・xハイト(以下X)・ディセンダー(以下D)から成り立つ。
それぞれの比は1:1:1。Xが1cmならA,Dも1cm。5mmの方眼用紙を使うと、A,X,Dそれぞれ2マスずつ使うことになる。
アルファベットの場合、fのように6マス使うものから、nのように2マス使うものがある。
バリエーションは2,4,6マスのいずれか。奇数はない。
バリエーションは2,4,6マスのいずれか。奇数はない。
ところが幻字でsilfを考えたら、parなどは4マスでは高いし2マスでは低いと感じた。そこで3マスあてがうことにした。
従って幻字では2,3,4,6マスのバリエーションがあることになる。
その理屈で作ったのがこれ。
従って幻字では2,3,4,6マスのバリエーションがあることになる。
その理屈で作ったのがこれ。
どう見ても綺麗ではない。頭の高さも不統一だし、ひょろ長い字が多すぎる。
このまま採用するわけには全然いかない。
なぜだろうと考えた。それはアルファベットと幻字が違う形をしているからだ。
アルファベット用のsilfの理屈をそのまま幻字に当てはめることはできないと痛感した。
そこで、幻字用の理論を立てていく。
このまま採用するわけには全然いかない。
なぜだろうと考えた。それはアルファベットと幻字が違う形をしているからだ。
アルファベット用のsilfの理屈をそのまま幻字に当てはめることはできないと痛感した。
そこで、幻字用の理論を立てていく。
角度について
まず角度だ。
アルファベットの場合文字をベースラインから52度に傾ける。言い換えれば文字そのものは垂線から見て38度傾く。
ところが幻字は52度では文字が寝すぎだ。なぜだろう。考えてみた。
アルファベットの場合文字をベースラインから52度に傾ける。言い換えれば文字そのものは垂線から見て38度傾く。
ところが幻字は52度では文字が寝すぎだ。なぜだろう。考えてみた。
アルファベットにはa,m,nのように■のエリアに収まる字形が多い。正方形や正円に収まる字が多い。
一方幻字はtes,ket,dur,gat,hac,yunのように、縦長の■に収まるものが多い。
垂線から38度傾けた場合、縦長の■のほうが正方形より傾いて見える。ピサの斜塔が凄く傾いてみえるのと同じ原理だ。
一方幻字はtes,ket,dur,gat,hac,yunのように、縦長の■に収まるものが多い。
垂線から38度傾けた場合、縦長の■のほうが正方形より傾いて見える。ピサの斜塔が凄く傾いてみえるのと同じ原理だ。
そこで角度を緩やかにし、色々試したところ、垂線から30度あたりがちょうど良いと感じた。ベースラインから60度だ。
実は上の表は既に52度になっていない。明らかに寝すぎなので角度を緩くしておいた。
実は上の表は既に52度になっていない。明らかに寝すぎなので角度を緩くしておいた。
高さについて
角度が52度から60度になったことで、アルファベットより文字が寝ずに立つ形になった。
ということは、ベースラインから頭までの高さが高くなったということだ。
(ややこしいが、ついてこれてるだろうか。例えば5mの柱を30度傾けると高さが4mになって、地面から頭までの高さが低くなるよね。逆に言えば傾いてる柱を立てると、地面からの距離は高くなるよね。それと同じ現象)
ということは、ベースラインから頭までの高さが高くなったということだ。
(ややこしいが、ついてこれてるだろうか。例えば5mの柱を30度傾けると高さが4mになって、地面から頭までの高さが低くなるよね。逆に言えば傾いてる柱を立てると、地面からの距離は高くなるよね。それと同じ現象)
角度が60度になって高くなってしまったので、6マス使うとひょろ長く感じてしまうわけだ。
さらに幻字は元々縦長の文字が多いので、アルファベットのl,fのような字ばかりになってしまう。
アセンダーやディセンダーに食い込むのは偶にだから美しいのであって、頻度が高いと煩雑なだけだ。
さらに幻字は元々縦長の文字が多いので、アルファベットのl,fのような字ばかりになってしまう。
アセンダーやディセンダーに食い込むのは偶にだから美しいのであって、頻度が高いと煩雑なだけだ。
そこで6マス使うのを止め、短く4マスにした。
そしてAを7mm、Xを8mm、Dを5mmとした。別に14mm,16mm,10mmでも一向に構わない。7:8:5の比率だということを言いたい。
実際にはメートルではなくメルフィを使うのだから、比率さえ守れば問題ない。
この時点でアルファベットと大きく違う。あれは1:1:1の長さだ。
そしてAを7mm、Xを8mm、Dを5mmとした。別に14mm,16mm,10mmでも一向に構わない。7:8:5の比率だということを言いたい。
実際にはメートルではなくメルフィを使うのだから、比率さえ守れば問題ない。
この時点でアルファベットと大きく違う。あれは1:1:1の長さだ。
ディセンダー
7:8:5だと、Dが短いことになる。Dを短くしたのはなぜか。
それはDを持つ字が幻字には少ないからだ。ほとんどrusのためにあるようなものだ。
下記の修正案ではfox,rus,zom,jokがDを使う。
それはDを持つ字が幻字には少ないからだ。ほとんどrusのためにあるようなものだ。
下記の修正案ではfox,rus,zom,jokがDを使う。
修正案
これらを踏まえると以下のようになる。
実際は専用のペンで書くのだが、不慣れなうちは鉛筆とかのほうが書けると上記のサイトにあったので、格好付けずに素直に鉛筆で書いた。
実際は専用のペンで書くのだが、不慣れなうちは鉛筆とかのほうが書けると上記のサイトにあったので、格好付けずに素直に鉛筆で書いた。
左の線は60度の目安。
幻字仕様にしたら、上記の字形より綺麗になったと思う。どうかな。
幻字仕様にしたら、上記の字形より綺麗になったと思う。どうかな。
字形について
基本的にhailenを踏襲しているが、今度フォントを作るときはゼロから作り直そうと思う。
字形はhailenを踏襲しているが、xal,gat,ii,mirが異なる。
xalはbelを巻かない字形。
xalはbelを巻かない字形。
silfは字のどこかのパーツが必ず60度線上にあるので、nim,vinはnやuの形にする必要がある。左右の線を平行にするのが狙い。
∧の字形だと、左右どちらの線も60度に乗らない。そこでnのような形にする必要があった。
∧の字形だと、左右どちらの線も60度に乗らない。そこでnのような形にする必要があった。
gatの字形を変えたのは、Dに字のメインパーツを置きたくなかったため。
字が安定して綺麗に見えるにはXに字のメインパーツが集まっている必要がある。
アルファベットはa,o,mのように団子形の文字が多いので良いが、幻字には少ないので、どうにかXにメインパーツを集める必要がある。
そこでhailenと異なり、gatはDにメインパーツを置かないようにした。
字が安定して綺麗に見えるにはXに字のメインパーツが集まっている必要がある。
アルファベットはa,o,mのように団子形の文字が多いので良いが、幻字には少ないので、どうにかXにメインパーツを集める必要がある。
そこでhailenと異なり、gatはDにメインパーツを置かないようにした。
iiについては、uの形をvinに使ってしまったので、区別するために形を簡略化した。
hailenでiiと繋げて書いたときの繋ぎ線がモデルになっている。アルファベットのsilfを書ける人は、点のないiと覚えると良いだろう。
hailenでiiと繋げて書いたときの繋ぎ線がモデルになっている。アルファベットのsilfを書ける人は、点のないiと覚えると良いだろう。
mirは2マス形にしたところ、aaとの区別が付かなくなったため、字形を変更。
筆記体のsみたいにしたら、△っぽい字形になってしまい、文字がとても小さく見えたため廃案。
現在のベータみたいな形にしたらわりと落ち着いた。
筆記体のsみたいにしたら、△っぽい字形になってしまい、文字がとても小さく見えたため廃案。
現在のベータみたいな形にしたらわりと落ち着いた。
用例
さて、リディアを書いてみた。