人は他人に拒絶されることを恐れる。
だが、冷静に考えれば、拒絶は大したことではない。

なぜ拒絶を恐れるかといえば、自分の価値や存在が客観的に否定された気になるからだ。
しかし人が他人を拒絶するときは常に主観的だ。

まったく性格の悪い女が、自分の愚痴を聞いてくれるからという理由でどうでもいい男と付き合う例を考えてみよう。
彼女は誠実だが愚痴を聞かない男を拒絶するだろう。では、このとき誠実な男がどうでもいい男より価値が低いことになるだろうか？ならない。
結局彼女に快楽を与える存在か否かという問題でしかないのだ。

このように、拒絶というのは主観的で、相手の存在や価値を否定するものではない。
拒絶を言い換えるならば、「あなたは私に快楽をくれません」ないし「あなたは私にとって都合が悪い」がふさわしい。
それだけのことだと思えば、恐れることはないでしょう。