・「の」
「子宮がんは女性の子宮の病気です」や「女性の乳房」という文には不自然な箇所がある。
子宮や乳房は女性にしかないので、女性の子宮という表現は重複でおかしいのではないかということだ。
子宮や乳房は女性にしかないので、女性の子宮という表現は重複でおかしいのではないかということだ。
この類の言葉狩りは日常でもよく見られるが、セレン自身は良くないことだと思っている。
瑣末なことを言うなという感情もあるが、それ以前に「女性の子宮が論理的におかしい」という言及が間違っている。
瑣末なことを言うなという感情もあるが、それ以前に「女性の子宮が論理的におかしい」という言及が間違っている。
「の」には複数の用法があり、所有以外にも所属や属性を示す。「女性の子宮」は属性だ。
「子宮はどんなものかというと、女性に関連するものですよ」という属性を表している。
所有と捉えると論理的に間違っているように感じられるが、実際はそうではない。
「子宮はどんなものかというと、女性に関連するものですよ」という属性を表している。
所有と捉えると論理的に間違っているように感じられるが、実際はそうではない。
属性の用法は英語にもフランス語にもアルカにもあり、日本語だけのものではない。
わりと人間の言語にあまねく言えることなのだろうと思われる。
わりと人間の言語にあまねく言えることなのだろうと思われる。
「軍の憲兵隊」などもこの類の属性の表現といえるだろう。
さぁこれを読んだあなた、こんど言葉狩りをしている人を見たら、とうとうと論破――
しないでくださいね(^-^; 嫌がられますw
しないでくださいね(^-^; 嫌がられますw
・追加
名前: xektan 2009/02/13(金) 16:58:20
あれ?「女性の」はどこにかかってるんだ?
私は「女性の」も「子宮の」も「病気」にかかると解したのだけど。
「AのBのC」という表現で、明らかにAがCではなくBにかかるようなものはあるかな?
「AIDS はヒトの白血球の病気です」だとどうだろう。
白血球は他の動物にもあるけど HIV 感染症としての AIDS はヒト限定だ。
これだとむしろ「ヒトの」は「白血球」にかかってしまうか。
私は「女性の」も「子宮の」も「病気」にかかると解したのだけど。
「AのBのC」という表現で、明らかにAがCではなくBにかかるようなものはあるかな?
「AIDS はヒトの白血球の病気です」だとどうだろう。
白血球は他の動物にもあるけど HIV 感染症としての AIDS はヒト限定だ。
これだとむしろ「ヒトの」は「白血球」にかかってしまうか。
850 名前: seren 2009/02/13(金) 18:35:48
何かに係らないといけないのだとしたら、単品で「女性の子宮」や「軍の憲兵隊」と言えない気がします。
そう考えると、逆にこれらの表現は何かに係らないと考えられます。
そう考えると、逆にこれらの表現は何かに係らないと考えられます。
「の」はあくまで助詞として前項と後項をつないでいると考えます。
従って、女性は子宮に係ると思います。あくまで自分の解釈ですが。
そして、その際の用法が「所有」でなく「属性」だと考えています。
従って、女性は子宮に係ると思います。あくまで自分の解釈ですが。
そして、その際の用法が「所有」でなく「属性」だと考えています。
「女性の子宮」の「の」は、子宮が誰のものかを説明するのではなく、子宮が何に関するものなのかを説明していると思います。
それが属性の用法だと思っています。
それが属性の用法だと思っています。
この場合、女性に関するものだという情報を与えることで、聞き手に子宮をよりスムーズに想起させます。
思うに人間の脳は関連性のある概念同士が近い場所に皺として刻まれているので、関連性のある単語を同時に挙げることで、目的概念を聞き手にすばやく想起させることができるのではないでしょうか。
属性の「の」は関連性のある語を前項として置くことで、より相手に後項を想起させやすくするための用法なのだと思います。
思うに人間の脳は関連性のある概念同士が近い場所に皺として刻まれているので、関連性のある単語を同時に挙げることで、目的概念を聞き手にすばやく想起させることができるのではないでしょうか。
属性の「の」は関連性のある語を前項として置くことで、より相手に後項を想起させやすくするための用法なのだと思います。
認知的に自然なので、だから色んな言語に同じような用法が見られるのでしょう。
ふと思ったんですが、前置詞のマップは脳のどこかに刻まれてるわけですが、けっこう人類同士、どの国でも似たようなマップになっているのかもしれません。
示し合わせたように所有を示す「の」やらofやらで属性を示すのを見ていると、なんとなく人間に共通する感覚なのかと思いました。
ふと思ったんですが、前置詞のマップは脳のどこかに刻まれてるわけですが、けっこう人類同士、どの国でも似たようなマップになっているのかもしれません。
示し合わせたように所有を示す「の」やらofやらで属性を示すのを見ていると、なんとなく人間に共通する感覚なのかと思いました。