ユベールはほとんどリディアらが作った格闘技だが、セレンが作った技もある。
それは接射といい、手を触れたまま殴らずに相手を吹き飛ばすという一見魔法みたいな技だ。

作ろうとして作ったのではなく、高校のころ鍛錬していて自然と編み出した。
私は細身で力がないので、どう効率よく打つかをよく考えて練習していた。

そこで脚や腰から力を出すことを覚えた。そうすると手の力はなくても済む。
そのことを突き詰めていくと、「じゃあ手の力はゼロでもかまわないのでは?」と思うようになった。
それを実践してみたところ、案外できたので、接射と名付けた。

ところが胸や腰に負担がかかるので、大学後半で止めてしまった。
最盛期だと大学にあった100kgのサンドバックが大きく揺れるほどだった。
成人男性なら宙を浮いて後ろに飛ぶ勢いがあった。

が、今はもう28で、6年以上やっていない。
はっきり言ってもうできない。練習もしていないし。
特に今は腰も痛いので無理がある。

当時ビデオがあれば撮っておけばよかった。
このままだと完全にできなくなってしまう。
そこでデジカメの動画機能を使って撮ってみることにした。
最盛期はこれの数倍増しだと考えていただければと思う。

家に手ごろなものがないので、一番重かろうタンスに打ってみた。
中はパンパンなので、かなり重い。男性の力でも動かすのがやっとだ。人間よりずっと重い。
タンスの高さは映像では分からないが、天井近くまであるので、上の部分を押して倒しているわけではない。
でも、けっこう吹き飛んでいるのが分かると思う。壁がなければもっと分かりやすいのだけど……。

見ての通り、手は常に相手に触れている。
腕力を一切使わないので、手は触れたまま。肘も曲げない。
簡単にいえば「殴らない。腕力で押さない。でも吹き飛ばす」ということだ。

ちなみに、まったく実戦向きの技ではない。
でも、これができると細腕でもパンチ力があると思う。
私ができるんだから大したことはないと思うけど、かといってこういうのをやってる人を見たことはない。
詳しい人いたら情報ぷりーず。

やってみようという人にアドバイスしておくと、最初はどうしても手で押してしまう。
そのほうが吹き飛ぶから。でも、腕力で押してはいかんのですよ。
腕をまったく動かさずにゆるーくして、同じだけ吹き飛べばpassoです。

roxt:kad le mest parm.
http://cid-dd6eff55a81cbf67.skydrive.live.com/self.aspx/arka/sexxa.zip
21M