アルカのオンライン辞書について考えてみた。
幻幻と神古アルカについても考えないといけないことに気付いた。

日本語・英語・アルカを実装したい。
英語があれば海外展開にも役立つ。

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↓辞書のデータ

見出し語(日本語):miik(j)
訳語:りんご,miik
本文:
[植物]リンゴ、林檎
13:制:miirvankミールの果物
[文化]
アルバザードで最も一般的な果物

見出し語(英語):miik(e)
訳語:apple,miik
本文:
[plant]apple
13:sei:miirvank(Miir's fruit)
[culture]
most popular fruit in Arbazard.

見出し語(アルカ):miik
訳語:miik
本文:
pit e vank l'et har/gek. vank domt s'alka lot arbazard.
13:seren:miirvank << heren:arbaren<horen(vestomiyu)<hooraren(ludo har)

・解説

辞書ファイルは言語ごとにあり、計3つ。
訳語検索に任意の単語を入れて、サーチボタンを押す。
チェックボックスから言語情報を取得し、オンになっている言語の辞書ファイルを開き、検索をかける。
キーワードに一致するものがあれば表示する。

日本語にチェックを入れて「りんご」と入れた場合、miik(j)の項が表示され、日幻として機能する。
日本語の訳語はすべて平仮名で統一。

英幻についても手順は同じ。
appleとやればmiik(e)が出る。
英語は文字種がアルファベットだけなので平仮名の問題がなく、簡単。

幻日として使うときは、日本語にチェックを入れて訳語欄にmiikと入れる。
幻英として使うときは、英語にチェックを入れて訳語欄にmiikと入れる。
このため、両言語の訳語データにもmiikを入れてある。

幻幻として使うときは、アルカにチェックを入れて訳語欄にmiikと入れる。

・幻幻の方針

幻幻は完全にアトラスに存在する辞典として作成する。
つまりレインが持っているものとして作る。
従って日本語と比べたりしないし、語源欄も神話上のものになる。

・現実と神話の違い

現実の古アルカを神々が使っていた設定には無理がある。理由は次の通り。

1:子供が作った不完全な言語は神にふさわしくない。語彙も未完だし、作りも雑で、自然言語も排他しきれていない。明らかに矛盾を孕むので却下。
2:1990年代の科学力を反映しているので、神代にふさわしくない。車などの単語が神代にあるわけない。
3:表意幻字が未完で、既存のものですらカオスすぎる。文字体系を作り直す必要がある。

ほかにもややこしい問題がある。
例えば「幸せ」はnahyuだが、その後niluuになり、制ではnolになり、新生ではnilになっている。nahyuとniluuが神古だとすると、ひとつの概念にひとつの言語がふたつの語形を持つことになる。
しかし神代アルカは一枚岩なので、2つも語根があるのはおかしい。また、神の言語なのに脈絡なく変化するのもおかしい。
さらにソーンの問題がある。alhooraもlejemmeも古だが、これを神話に持ち込むとどうして神古ひとつが2つも語根を持つのだということになる。
現実には小集団が作った言葉なのに、古代で世界中で使われていたという設定にも無理がある。

また、神話の古アルカはフィーリア語やガルヴェーユ語(すなわち神の言語のフィルヴェーユ語)、ルカリア語、リュディア語など、色々ありすぎる。
現実の古アルカにそんな区分はない。神古というのは具体的に一体どれを指すのか?
神古にふさわしいのはイムル1600年ごろのアルバザード語だ。
だってそれより前のを作ったらアルディアが記述できないし、それより後のは新生だから必要ない。
それに、神の言語(フィルヴェーユ語)を神古とするのもおかしい。SOV言語だし、語彙が人間の言語ほど多くないし、外来語も多くない。
これを神古にしてしまうと記述できる内容が減ってしまう。語彙が少ないので。

歴史の中心はアルバザードなんだから、1600年ごろのアルバザードを神古としたほうがよい。
で、そのアルバザード語すなわちarbarenはどんな言語か。
フィルヴェーユから分離し、リュディア語になり、ルカリア語を経てできた言語だ。
主に南部トール人が話している言語だ。この言語が当時世界で最も強い言語だった。

アルバザードは貿易国家だから、ルティアやメティオ、またアルフィの語彙を流入させ、国際語になっていた。
従って外来語が多く、逆に多くの単語を輸出してもいる。
今後神古として作り直すなら、このarbarenということになる。
arbarenは最古はfilveeyu語から語彙を借り、lyudia語などからも借りている。借りているというより、発展してきたといっていい。フランス語におけるラテン語だ。
借りたというならフランス語におけるギリシャ語で、これはlutia語などがあたる。
なお、arbarenのメインはrukalia語だ。
ここで現実の古アルカが生きてくる。nahyuはフィルヴェーユから継承した語で、niluuはリュディア語とかすればいいんだよ。
で、ソーンの単語は軒並み東洋系のメティオらへんの言語ということにすればいい。
例えばlejemmeはフィガン語でしたとか、そういうことにすれば、アルバザード語ではalhooraと言っていましたという風に説明できる。
これはいい。説明が付くだけでなく、神話上の古アルカのバリエーションも広がって、よりリアルな異世界になる。

ところで、アルディアの時代の国際語はarbarenで、filveeyuではなかったことになる。
神の言語は大した地位がなかったはずだ。
そりゃそうだな、神の言語など召喚士が喋れればいいだけで、経済的に考えれば経済大国アルバザードの言語のほうが広まるに決まってる。
そしてこの国際語arbarenを元にセレンらはarkaを作ったことになる。
arkaというのはアトラスでは言語シリーズの名ではなく、地球でいう新生アルカを指す。
だから地球でいう古アルカはアトラスにはそもそも存在しないし、神古アルカはarka以前のすべての言葉で、arbarenがその代表となる。

・diaklel

幻幻を作る際、それはarbaren+arkaの辞書になる。
別個に作るのではない。連続した言語なので。
arkaができるまで、林檎のことはヘレンと呼んでいた。つまりarbarenで林檎はherenだ。表意幻字を持つ。
arkaではミールの果物ということでmiikになった。
herenはmiikに継承されている。従ってherenの項を立て、miikに継承された旨を書かねばならない。しかも表意幻字を記さねばならぬ。
一方、miikのほうでは、語源欄にherenから継承してあるということを記す。
arbaren+arkaをもって幻幻すなわちdiaklelとする。

・表意幻字

arbarenの語には当然表意幻字を付す。
しかし恐らく表意幻字の神秘性や魔力を尊び、アルディア当時は魔導師、それ以後は高学歴の学者達が、表意幻字をarkaになっても作り続けたはずだ。
ナディアになってできた新語なども、表意幻字を付したに違いない。
テクニカリーにいえば、すべてのdiaklelの単語に表意文字を付す必要がある。

・語源欄の見方

さて、その観点で見ると、上のmiikの語源欄はこう訳せる。
13:seren:miirvank << heren:arbaren<horen(vestomiyu)<hooraren(ludo har)
「メル13年にセレンがmiirvankから造語した。miikはherenから継承されている。herenは古アルバザード語である。herenはhorenから発展している。horenになった際にアプラウトしている。horenはhoorarenから発展している。hoorarenは「赤い宝石」の意味である」
これで完全に異世界の言語の語源になった。なお、このメル13年は神話上のメル13年である。
ここまでやる人間はこの世にいないだろう。現代のトールキンになろうではないか。