●人口

原則としてアトラスでは寿命の長いアテンほど人口が少ない傾向がある。
セレスを持たない存在、決して消えることも死ぬこともない魂科は最も数が少ない。ただし貴族未満の死神を加えると数は増え、低級死神を加えるとかなりの数になる。
死ぬことすらない悪魔は2桁しか存在せず、死にはするが寿命はないサルトは3桁しか存在しない。なお、悪魔でもアデルは量産型である。
神と人の中間的な存在であるロゼットは神々よりは人口が多いものの、ユーマの一族はロゼットよりさらに多い。

ただし、ユーマの一族も上代は神に近い存在であるため、寿命が長く、代わりに人口が少ない。
ユーマの一族が地球の人類並みのライフサイクルになるのはアズゲルになってからである。
ただしアズゲル〜カコで統治をしていた上のほうの人間は相変わらず長命である。

完全に地球の人類と同じ寿命になったのはセルメル以降である。
従って、地球の人口増加の考え方が適応できるのはセルメル以降で、それ以前は事情が異なることに留意したい。

●種族

魂科:アトワーユやルノなど、セレスを持たない存在。死神貴族の4人、エミリオとミスティ、アッカイなど、数が少ない。10人前後。
低級死神:低級は死ぬと砂になる。寿命はないが死ぬことができるため、数は多い。

悪魔:アルマやヴァルテなど。寿命はなく、死んでもテームスによって再生できる。だが、世界の歪みが解消されると消滅するため、魂科よりは多い。2桁。
魔物:弱いため、大量に存在する。強さが1階から9階まで分かれており、階が上がるほど人口が減る傾向にあるが、必ずそうとは限らない。

幻神:エルトとサールのこと。神科。人口はラヴァスで最も増えたものの、366人。
亜神:ロゼット。神と人の混血。寿命は1000年程度。2万年かけて増えたものの、人間ほど繁殖力は強くないため、ラヴァス終戦時で約2731万人。このうちラヴァスで功績のあった部族はアルフィ中心部で暮らすことが許されたが、それ以外は周辺部で暮らした。

ユーマの一族:ユーマの子孫たち。人類のこと。最も人口の変化が激しい。幻神と亜神はサリアとラヴァスで増えた後、人口に変化がほとんど見られない。ユーマの一族だけが激しく変化してきたため、以下ではユーマの一族の人口の変遷について述べる。

●fial

0人

●artem

・初期
ユーマ、アルドゥ、エスタ。

・第三世代
エスタの16人の子供たち。meltia 35〜50の間に生まれた。寿命がある。寿命はおよそ85万年で短命。

・第四世代
第三世代同士の子供たち。ただしtesteelは除く(彼女だけ第三世代に性質が近いため)。このころになると不老ですらなくなる。寿命は僅かに2万年で、性的に成熟するまで1万年かかった。1万年で人間でいう15歳ほどで、1.6万年ほどの間20代の青年の姿で、1.8万年ほど中年の姿で、残りの2千年で急激に老いて死ぬ。このため、1万年ごとに新世代が生まれることになる。
64人の第四世代は男女が32人ずつで、やはり親と同じくすべての兄弟と関係を持って子を成した。32人の女が32人ずつ子供を産んだので、1024人となる。
第五世代は第四世代がメルティア二桁代に生まれたとすると、1万年後のmeltia 1'0000ごろに生まれたことになる。もう1万年後には第四世代が死に、第六世代が生まれる。
・第五世代
寿命等は親世代と同じ。やはり512人ずつ男女がおり、それぞれに子供を作って26万2144人の子ができる。しかしあまりに子供の数が多いため、親の持つ神聖さが分散され、第六世代からは生殖能力が激減する。

・第六世代
寿命は同じく2万年だが、女は生涯に2人しか子供を産めず、逆に不妊や流産もない。まだ半分神なので、自然環境や動物に襲われるといった小さなことでは死なない。子供の男女比はきっかり1:1である。
ここからは人口が増えずに一定なので、ユーマの一族の人口はおよそ26万人のまま何十万年も世代交代を繰り返していく。
・第八十九世代(melia 85'0000ごろ):26万人
八十九世代は寿命が極めて短くなり、わずか2000年であった。
住処をガルヴェーユからファベル・サヴィアに移し、人口は徐々に増えていく。
・meltia 95'0000ごろ:117万人
シフェルの民が食料と土地を求め、ファベルからアンシャル、サヴィアからインサールに入る。神がいるので西勢はフィーリア、ガルヴェーユ、ルカリアには住まず、この後9万年ほどかけてファルファニア、レスティル、魔方、東方、メティオに徐々に広がっていく。
東勢のマレットは同じ時間をかけて西はメティオ以北と以東まで、南はケヴェアに散布していく。

・meltia 100'0000:135万人
ヴァステ開戦

・meltia 100'9823:142万人
ヴァステ終戦
サルニアで神の文化と混ざり合い、軍事的にも神の恩恵を受け、適度なパワーバランスが太平の世を生み、パックス・サルトが成立。
これに便乗してユーマの一族は急激に人口を増やしていく。
ここからサリアの終わりまで2万年もあるため、いくら繁殖率が現代人より弱いとはいえ、100万程度しかいなかったユーマの一族はここで爆発的に増える。

・meltia 103'0032:1億2645万人
ラヴァス開戦

2万年かけて反映してきたユーマの一族だったが、ラヴァスの熾烈な戦いに巻き込まれ、徐々に伸び悩んでいく。
また、戦争で土地が荒廃すると飢饉が発生し、人口増加に歯止めがかかった。
さらに神々が世界中から持ち込んだ病原菌のせいで、より免疫力の弱いユーマの一族は次々と倒れていった。

戦災・飢饉・病原菌が原因で、ユーマの一族の人口はこの1万年でぐっと落ち込むこととなる。
だが絶滅には至らず、生き延びることができた。

・meltia 104'0000:4239万人
ラヴァス終戦
戦災・飢饉・病原菌により、人口は1万年で3分の1に減少。
しかしアズゲルを迎えるころにはさらなる短命化により、逆に出生数は上がっていく。

・yuuma 794:5620万人
アズゲル前夜が終わり、アズゲルが開戦
産めよ増やせよの政策で、人口が増えていく。
しかし戦災・飢饉・病原菌にたびたび悩まされ、思ったほど人口は伸び悩んだ。

・yuuma 4578:8314万人
アズゲル終戦。メルテナへ

・yuuma 5391:1億人
世界人口が1億人を突破。

・yuuma 6451:1億2839万人
カコ勃発。

・yuuma 8080 = imul 1:2億521万人
アルシェがイムル暦に改める。
このカコの後のセルメルでふたたび太平の世の中になり、長寿の王たちも途絶え、完全に人間と同じ人口システムになっていく。
長寿な王がセルメルで途絶えたため、時代はこれ以降小さい単位で区切られていく。
イムル暦が終わる1588年の間に、人口は爆発的に増加した。

・imul 1588 = mel 0:4億5369万人
アルディア
メル=ケートイア誕生。

・mel 98:7億23万人
ナディア
シェリーボルト(産業革命)と植民地政策で、この後人口の増加ペースが早まる。

・mel 150:9億1121万人
アルティル
イグレスタ共産圏が成立。

・mel 300:32億5388万人
ヴェレイ
ミロク=ユティア誕生

・mel 320:48億8122万人
ヴェレイ
ミロク革命開始。徹底した人口調整と間引きを行う。
だがすぐには革命を断行できず、ミロクは国内の革命から着手した。
それゆえ、人口減少が見られるのは革命後期からであり、革命着手後も爆発的な勢いで発展途上国を中心に人口は増え続けた。

・mel 330年秋:56億2274万人
ヴェレイ
ミロク、南半球を統一。政治的に北半球に組み込み、事実上アトラス全土を統一する。
ここからミロクの間引き計画が発動し、以降たった10年で人口は激減。歴史上最も熾烈な人口零落が起こる。

・mel 340:12億3431万人
アレイユ
ミロクがアルテナに統治を引き継ぐ。
アルバザードの管理の下、人口抑制が徹底され、管理社会となる。
発展途上国で生き残れた人間はすべてミロクの息がかかっており、徹底した人口管理を行った。

・mel 400:13億1204万人
ランジュ
ランティスが転生する。

・mel 480:13億5613万人
ランジュ
世界が終焉を迎え、無に戻る。