幻幻辞典が含む辞典の種類は以下のとおり。

1:国語辞典(いわゆる英英辞典などのコトバ典)
2:百科事典(エンサイクロペディアとしてのコト典)
3:語源辞典(言葉の歴史が分かる)
4:対訳辞典(ある概念をほかの言語で何というかという情報。ルティア語や古アルバザード語などが同時に分かる)
5:シソーラス(類義語辞典、反義語辞典)
6:文化辞典(国際的に見たアルバザードの文化的記述が見られる)
7:語法辞典(国語辞典的な語法が見られる)
8:字典(漢和辞典のようなもの。表意幻字での表記法を記載)
9:古語辞典(語源欄や対訳欄が古語辞典の機能を果たす)
10:ことわざ成句熟語イディオム辞典(用例欄に実装)
11:文法辞典(語法に実装)
12:専門用語辞典(アルカの語彙を総なめにするので、同時にこれも実装)

これらをひとつの辞書にまとめてこそ、国定辞書と言えるだろう。
問題は、ただ記録が膨大なだけだと国民が使えないので、召喚省もある程度利便性を図って、12種の辞書をうまく織り交ぜていかにも1つの辞典であるかのように見せるということだ。
言い換えれば、辞書の書記法を最初の段階で徹底的に決めねばならない。

国定辞書はすべての規範であるとともに実用的であるべきだ。
その実用的というのは識者にとってである。一般人にもわかりやすくという意味ではない。それは民間の出版社の領分だ。
国というのは責任者だから、とにかくすべて正確ですべて網羅していないといけない。

識者や研究者がアルカについて調べたとき、満足に引用できるよう、正確で十分な記述が必要だ。
書記法が難しいということは問題にはならない。むしろ英語語源辞典のように、省略記号や専門的記号をふんだんに使ってでも簡潔かつ精細に記述すべきだ。

ちなみに、今ざっくり考えている中で最も記述が複雑になるのは語源欄だ。
暫定案ではこのようになる。
語源欄は記述が煩雑になるのを避けるため、また、解釈が複数になるのを防ぐため、厳密なプログラム様の記号を以って正確に記述する。


akre(プログラム)
19s:amisoark xin del kr < a.ar im1595v y ryuu.ankr(akre e ryuu)
「akreはアルディアのイムル1595年ごろにリュウによって作られたアルバレンのankrからメル19年にセレンが派生させたものであり、意味は「リュウのプログラム」である。この変化の原因はkrという子音連続が新生で禁則となるため」

ピリオドは「〜の」を示す。
fはfilveeyuの略。
aはarbarenの略。
sはsertarkaの略。
パーレン(丸括弧)は補足を示す。例えば古語の意味など。
/は複合語・派生語・混成を示す。これらは語根を見ればどれか判断できるので、記号を区別する必要はない。

時代や年号は言語名の後に来る。
arはアルディアの略。
年号に何もなく数字だけならメル暦。imはイムル暦の略。
数字直後のvは「およそ〜年ごろ」を指す。
"y "の後は造語者を示す。yut neneの略。