・名称問題

幻幻辞典だとリディアの持っているこちらの幻日に相当する地球のアルカの辞典と区別がつかない。
そこで今度作るものをdiaklelと呼んで幻幻と区別することにした。
通称dkとする。

・フィールドを最少に

フィールドが多すぎるとかえって使いづらいという結論に達した。
また、本文はこのような構造をしている。

語義1
語義1の語源
語義1の用例a
語義1の用例b
 :

語義2
語義2の語源
語義2の用例a
語義2の用例b
 :

用例の数は不定で、語義の数も不定である。
これらを個々のフィールドに入れるのは難しい。
テキストボックスに文字列を入力していくわけだが、数が決まっていないのでいくつテキストボックスを作ればいいかわからない。

語義と語源と用例にそれぞれテキストエリアを設け、空白行があるまで続けるというやり方もできるだろう。
例えばテキストエリアにこのように記述する。

用例1-a
用例1-b
用例1-c

用例2-a
用例2-b

空白行があれば用例1から2になり、なければaからbなどとアルファベットを進める。
こういうテキストエリアの使い方をすれば、ひとつのエリアで用例がいくつあろうと対応できる。
語義や語源にも同じことが言える。

そうしてpostしたフォームデータを空白行でスプリットしてハッシュなりに入れていけばよい。
そうすれば語義、用例、語源ごとに個別のフィールドに入れられ、検索効率が上がるだろう。

が、もう少し考えてみよう。
実際このようにフィールドが分かれていたら、非常に編集しにくいのだ。
「え、召喚省は編集のプロだし、それくらい大丈夫じゃない?」と思うかもしれないが、プロこそ分かりやすい編集環境を整えるものだ。

フィールドがこんなにバラけていては、編集ミスのオンパレードになる。
語義欄には語義が3個あるのに用例欄では5個あり、そのうちの2つは語義1で、残り3つは語義2で……あれれ、語義3の用例は?
みたいなことになる。

「あれ、ここ語源抜けてるじゃん」
みたいなことにもなる。
上から順繰りに語義・語源・用例と書いていく書記法だと抜けにくい。

それに、検索については[ ]タグがあれば語義なのでタグを目安にPerlすれば語義だけ検索できる。
それはオンライン幻日で既に実施済みだ。
語源や用例もそれと分かる仕組みを植えておけば十分だ。
そういうわけでフィールドを細々分ける利点はない。

・辞典の種類

復習。
dkが含む辞典の種類は以下のとおり。
全冊分まるまる並べると冗長すぎて使えないので、これらをいかに1冊の辞典に見えるかのようにまとめるのが課題。

1:国語辞典(いわゆる英英辞典などのコトバ典)
2:百科事典(エンサイクロペディアとしてのコト典)
3:語源辞典(言葉の歴史が分かる)
4:対訳辞典(ある概念をほかの言語で何というかという情報。ルティア語や古アルバザード語などが同時に分かる)
5:シソーラス(類義語辞典、反義語辞典)
6:文化辞典(国際的に見たアルバザードの文化的記述が見られる)
7:語法辞典(国語辞典的な語法が見られる)
8:字典(漢和辞典のようなもの。表意幻字での表記法を記載)
9:古語辞典(語源欄や対訳欄が古語辞典の機能を果たす)
10:ことわざ成句熟語イディオム辞典(用例欄に実装)
11:文法辞典(語法に実装)
12:専門用語辞典(アルカの語彙を総なめにするので、同時にこれも実装)
13:アクセント辞典
14:コロケーション辞典

・書式案

以下に書式案を挙げる。
番号は上記の辞書の機能に相当する箇所。
ひとつの数字が複数回使われることもある。

見出し語 4 9 10 12

アクセント 13
字解 8
[タグ]語義 1 2
語源 3
用例
[タグ]語義2

類義語 5
反義語

コロケーション 7 14

補足 [語法]と[文化] 6 7 11

このようにフィールドを区切る。
見出し語フィールド、本文フィールド、シソーラスフィールド、コロケーションフィールド、補足フィールドの5フィールドに区切る。
見出し語以外を総称して内容フィールドとする。

フィールドごとの検索が可能なので、シソーラス辞典にもコロケーション辞典にもなる。
なお、成句がないが、成句は引く機会が多いこともあり、dkでは見出し語に立てる。
これにより用例と区別しやすくなる。成句を立てることで成句辞典もクリア。

見出し語にはアルカはもちろん、アルカが参考にしたアルカ以外の言語の単語を含める。
これにより、包括的にアルカが何からできているか分かる。

例えばf.nahyuという見出し語でnilに当たる単語を載せる。
f.検索をすればフィルヴェーユ語の単語が分かり、a.検索をすればアルバレンが分かる。
アルカはたいていこれらの言語の単語を廃棄することなく継承しているので、1冊書けば古語の語彙がほぼ洩れることなく書かれることになる。
ゆえに古語辞典の機能も持つ。(というか、これをやっとかないと後でmel letteやアルディアを原語で書くときに苦労するからな)

専門用語も入るので専門用語辞典の機能も持ち、成句は見出し語として立てるので成句辞典の機能も持つ。


本文フィールドだが、最初の行はアクセント。
次の行は字解で、表意文字で書いたときにどう書くかを示す。
例えばfaibならfaiの字とgaabeの字からできているので、そのように書く。
表意文字は未だにデザインとして使われたりインテリに使われたりするので、情報として書く必要がある。
(というか、こうしとかないとフォトショで絵を書いて古い時代の魔法陣なんかを作ったときにどの文字をあてればいいか分からないからな)

アクセントと字解はどちらも1行なのでフィールドを分けなくてもPerlで判断できるから、字解検索やアクセント検索もできる。

・エディタ

フィールドが少ないのでセレンが作業する分にはPDICで良かろう。
テキストエリアを置いてフォームからデータを得てI/OするだけだからGUIは簡単だが、慣れているソフトを使ったほうが効率は早い。

フィールドの区切り文字を手入力するのがしいていうなら手間なくらいだ。
区切り文字には何を使おうか。タブプラス改行とか。
いや、タブだと何も見えないので入っているか目視できない。
@改行などかな。なんでもいいけど。@を使わなかったら@で。