・フィールド区切り文字

1:国語辞典(いわゆる英英辞典などのコトバ典)
2:百科事典(エンサイクロペディアとしてのコト典)
3:語源辞典(言葉の歴史が分かる)
4:対訳辞典(ある概念をほかの言語で何というかという情報。ルティア語や古アルバザード語などが同時に分かる)
5:シソーラス(類義語辞典、反義語辞典)
6:文化辞典(国際的に見たアルバザードの文化的記述が見られる)
7:語法辞典(国語辞典的な語法が見られる)
8:字典(漢和辞典のようなもの。表意幻字での表記法を記載)
9:古語辞典(語源欄や対訳欄が古語辞典の機能を果たす)
10:ことわざ成句熟語イディオム辞典(用例欄に実装)
11:文法辞典(語法に実装)
12:専門用語辞典(アルカの語彙を総なめにするので、同時にこれも実装)
13:アクセント辞典
14:コロケーション辞典

見出し語 4 9 10 12

アクセント 13
字解 8
[タグ]語義 1 2
語源 3
用例
[タグ]語義2

類義語 5
反義語

コロケーション 7 14

補足 [語法]と[文化] 6 7 11


この案だと5フィールドに区切ることになる。
フィールド区切り文字を@改行などにすると、入力が面倒だ。
できればただの空白改行にしたい。

しかし空白改行は[文化]欄で使っているので使えない。
[文化]は長いので、改行を入れることがあるからだ。
……と思ったところで、なら[語法]と[文化]だけ用例欄に入れればよいではないかと思った。

もともと幻日が用例欄しか用いていないのは、訳語欄の文字数制限が厳しいためだ。
訳語欄を使わない理由は[文化]欄が長いからというものだけだ。
アトラスでは召喚省がエディタを作っているだろうが、こちらの実作業はセレンに合理的なようにしたい。
結果的に生成される辞書データが召喚省のものであれば問題ない。そこでPDICでうまく区切る方法を考えた。

見出し語と内容フィールドはPDICが自動で区切る。
残り4フィールド。

本文、シソーラス、コロケーションを訳語欄に入れる。
補足を用例欄に入れる。

本文、シソーラス、コロケーション間は空白改行で区切る。
これがフィールド区切り文字になる。
本文、シソーラス、コロケーションの中には空白行を入れる必要がないので、問題ない。
逆に空白を入れることで読みやすくなる。

用例欄には補足を入れる。ここに空白行が入ってもただの空白であり、フィールド区切りとしては使わない。

この方法でいけば、わざわざエディタを作らなくても慣れたPDICで作業できる。
また、フィールド区切り文字も意識することがない。
ただの空白行で本文とシソーラスを区切ってレイアウトを整える気分でフィールドを分けられる。

結局手入力するのは空白行のフィールド区切りだけで、それも2回だけとなる。
また、それ自体がレイアウトを整えるので、合理的だ。

・国語辞典と百科事典

dkは国語辞典と百科事典の両方を抱える特殊な辞書だが、上の書式案だとどちらも語義が背負うことになる。
言葉の定義をしているのか物の説明をしているのかわからず両者が混在するのは見づらいだろう。

言葉の定義を探しているときに物の説明がくどくど書いてあったら読者はどう思うか。
そう考えると、語義に国語辞典と百科事典を混在させるのは危険だ。

そこで思ったのだが、語義は国語辞典の機能を与え、補足フィールドを百科事典フィールドに変え、別個に扱ったらどうか。
ちょうど百科事典は文化的記述を含むので、都合が良い。

幻日でも「少女」を調べたいときに本文検索をすると関係ない単語の文化欄ばかり出てきて邪魔に思うことがあるだろう。
補足フィールドに百科事典を入れれば、こういう問題は解決できる。検索のときそこを探さなければいいからだ。

少し問題なのは語法だ。補足フィールドは[語法]と[文化]にするつもりだったからだ。
これが事典フィールドになると、[文化]は親和性があるからいいとして、[語法]が困る。
かといって本文フィールドの構造は既に複雑なので、これ以上複雑にしたくない。

本来語法は語義ごとに存在するので本文フィールドに含めてもよいが、構造が複雑になるのは避けたい。
それにPDICで作業するなら訳語欄は文字数制限があるので入らない可能性もある。まぁそれはアトラスにとってはどうでもいいことだが。

そもそも語義ごとにというのなら事典記述もそうだ。
それを別フィールドに入れるのなら、語法もそうして問題ないではないか。
必要あればどの語義について言っているのか明示すればよい。

さて、そうなると補足フィールドに事典と語法が来ることになる。
これも便宜上、語法と事典の間に空白改行を入れよう。
これはフィールド区切りにも使える。
補足フィールド内の最初の空白改行を語法と事典の区切り文字とすればよい。

事典記述の中には単なる空白改行もあるが、補足フィールドの最初の空白改行だけを区切り文字として使えばよい。
するとまた空白改行がレイアウトの効果を持ち、見やすくなるだろう。

以上を踏まえて書式を直すとこうなる。
フィールド区切り文字には空白改行を使う。ここではフィールドの区切りは水平線で示している。

見出し語 4 9 10 12

アクセント 13
字解 8
[タグ]語義(国語辞典) 1
語源 3
用例
[タグ]語義2

類義語(類義語の前には+を、反意語の前には-をつける。-検索で反意語だけ探せる) 5
反意語

コロケーション 7 14

補足 
語法 7 11

百科事典 2 6