・アルハノン

ml94senごろにレディア国二代目サルートのilhanoiが作り上げた表意表音文字。
無教養な国民にも魔法陣を使えるようにという配慮で考案された。
王のこういう行為は決してノンリアルではなく、例えば地球でも朝鮮の世宗が無学な農民でもきちんと訴えを起こせるようにとの配慮でハングルを考案している。

幻字に比べて画数が多い反面、覚えるなければならないことが少なく、学習が容易である。
また、直線と曲線の区別がないため、杖で魔法陣を書く際にも書き損じが少ない。
魔法がなくなった世の中でも直線と曲線の区別がないことには利点があり、丸っこい少女文字など、多くの字体が生まれる要因となった。

アルハノンはfvの幻字を元にしたもので、文字は左右の二部分に分かれる。
左部は漢字の篇のようなもので、意味を表す。
右部は形声の音符のようなもので、音を表す。

左部に来るのは火や水や人などの幻字を基にした文字で、いずれも造語力の高いものである。
これらは右部を従えずに単独で使うこともできる。例えば火の文字ならこれひとつでfaiと読む。

ということはfaiという読みを覚えねばならないわけだが、その数は少ないので負担は少ない。
むしろ左部に使う字はよく使う字なので、この読みをいちいち右部で示すほうが面倒くさい。
それと同じ考えで、繋辞のdeや格詞なども右部のない、fvの幻字で示される。

また、右部も単独で使え、単純に音を示すのに使われる。
オノマトペなどに用いられる。

漢字と異なるのは、右部が音素を示した規則的な表音文字という点である。
この右部はハングルのようなものを想像すればよいだろう。
ハングルと異なり、音節構造の種類は多く、(C)V, (C)VV, (C)VCを許す。
音節末のCは終声に当たるものであり、p, t, s, k, n, f, l, r, m, x, Sのみ許される。

文字の順序は母音・子音である。
また、子音は閉鎖音、鼻音、摩擦音、流音、半子音の順序で並んでおり、調音法ごとに並べられている。
さらに各調音法の子音は調音点順に前側から並べられており、古代人ながらイルハノイが現代人も驚くような音声学知識を得ていたことが伺える。

rdではセレン青年がアルハノイを参考に、表意表音文字から表音文字を発明している。
また、後の言語学者たちもfeetedaを作るときに、表の中で子音をどの順序で配置するか考えた際、このアルハノンを参考にしている。

・母音

母音はaioeuの順序。
セレン青年はこれをアルカに流用した。


・子音

子音の幻字対応表と、文字の成立過程表。


・例文

セレン青年がアルカを作った時点でのルティア語とアルバザード語とアルカの比較。
ルティア語は実に3種類もの文字体系を組み込んでいる。


・篇

篇の例。
篇を単体で使うと読むことができる。
火篇の場合はfai、魔法陣篇の場合はzerなど。