・国際幻字のその後

第二版の国際幻字ができてから幻字が消滅するまではおよそ1750年ある。
ただし、smの途中までは王やインテリ層の寿命が長いため、地球の感覚だと600年程度の時間に換算される。

600年も使われ続ければ変化が起こるのは当然で、また、国際的に足並みが揃わないのも無理からぬことである。
smで学校教育が普及したことで国民の識字率が上がる。庶民が文字を覚えると、俗字が生まれる。
日本語の若者言葉やギャル文字と同じようなもので、底辺ほど俗語を高速回転で生み出すものである。

この結果、rdまでには俗字が現れ、国の承認しない文字が生まれた。
当然それを用いた俗語も生まれた。
俗字は国によってまちまちなため、またもや国際幻字は綻びを見せることとなった。

とはいえ、しょせんは国ごとに俗字足されたに過ぎず、国際幻字そのものが変化したわけではない。
特にインテリ層は技術の発展に伴う新熟語を除いて、メテの時代と同じものを使っていた。
この辺りは地球のほとんどの言語で同じことがいえよう。