中性代名詞2

niasさんのレス

429 名前: ◆ H/tNiasOz2 2009/08/27(木) 17:19:39

 準体助詞 成立
で検索するといくつか記事が出てきますね
nod e miirは省略で理解できるけど、nod e diiaは不思議ですね…


そういえば大学時代に国文法の時間で準体助詞は習った気がする。
国文法に興味がないので華麗に忘却していた。

言語学大辞典で調べたが、見出し語にはないようだ。
872lに少し書いてあり、中国語の「的」も同じ用法があるという。
「の」「的」「e」はどれも同じだから、特にアルカが人工言語だからおかしいということはないようで安心した。


さて、e diiaの用法について。
nod e miirのeは"asa e"に等しく、英語でいう不定性のoneを含んでいるといえる。
その不定性のoneとみなすことでe diiaをgreen oneのように捉えているのだろう。

中性代名詞eは直後に名詞が来れば所有者と判断し、形容詞が来れば性質と判断する。
なのでe miirだとMir'sないしMir's oneのように判断され、e diiaだとgreen oneのように判断されると考えられる。
恐らく新しいほうの用法はeをoneのような不定性の代名詞と捉えるところから来ている。

次。e tu diiaの語順について。これはメル嬢の指摘で、皆納得がいったようだ。
なぜtu e diiaにならないかだが、それは恐らくtu e diiaだとeが本来の接続詞の解釈として成立してしまうためだろうとのこと。
e miirが接続詞でなく代詞だと判断できるのはeの前にnodなど、名詞でないものが来るからだ。
しかしtu e diiaだとtuが指示代詞でなく代名詞と解釈できるため、「緑の所有するこのもの」という意味不明な解釈が成立する。
意味不明だが文法的に成立してしまうので、このバッティングを避けるためにe tu diiaにしているのではとのこと。

皆納得行ったが、リディアは少し異論があったようだ。
バッティングは言われて初めて気づいたので、違和感を持っていた理由は別にあるのではという。
でも言語学の分析なんてそんなもんだ。非文をヘンだと思ってもその理由は分析するまでわからない。
バッティング理論で恐らくアタリだろう。

あと、tu e diiaだと、tuがあって、e diiaがある気がする。
tuの時点で直前のmiik harを受けるので、tu e diiaはmiik har e diiaを指すことになり、意味が通らなくなる。
tuは定性であって、itであって、oneではない。そこから考えるとtu e diiaは主語とは別のりんごを指せない。
こう考えるとさらに納得がいく。だからこそoneのeにしないといけない。
従ってtu e diia(緑のこれ)というのはダメになる。恐らくtu e diiaだと「今は赤いがこの同一物体がいずれ緑になったときのもの」を意味する。
それでe tu diiaの語順にするとtuが代名詞である解釈が断たれるため、「緑のこれ」という定性と不定性が混ざる非文の解釈がなくなる。
バッティングを避け、定性と不定性の混同も避けるため、e tu diiaのほうがしっくりくるのだと思われる。