人工言語の弁証法



新生人工言語と旧人工言語は対極に位置する。
両者を学ぶことによって、人工言語の端から端まで往来できる。
人工言語の作者にとって人工言語を往来しつくすことは、自言語を作る上で有益である。

いままでは極の片方しかなかった人工言語の世界に新生人工言語というもう片方の極を投じる。
それによって作成者は先験から後験までを余すところなく往来することができる。
埋もれていた新生人工言語を投じることは、旧人工言語のアンチテーゼを示すとともに、作成者の大きな助力になる。

最終的には弁証法を用いてジンテーゼにアウフヘーベンすることが重要である。
筆者はアンチテーゼとして新生人工言語を投じた。
そしてジンテーゼとして人工言語アルカを作成した。
アルカは純粋な新生人工言語ではない。旧人工言語とのジンテーゼである。
それは実際アルカの記事で別途実演することになるであろう。

尚、アルカを支えるのは人工文化アンティスと人工風土アトラスである。
人工であるにもかかわらず地球で作られ、地球で使われる点で旧人工言語と同じである。
そういった混成具合がジンテーゼの所以だが、それは別途説明する。

以上、新生人工言語とは何であるかについて解説した。
要点を以下にまとめる。

・人工言語は文化・風土に支えられる
・固有の文化・風土を持った人工言語=新生人工言語
・風土・文化は自然でも人工でも良い
・新生人工言語はファンタジーに発するものであり、旧人工言語に対するアンチテーゼ
・新旧の人工言語を往来することで人工言語を総なめすることができ、作成者の助力となる
・そして実際、筆者は弁証法によりジンテーゼとしての人工言語アルカを作成した
・人工言語アルカを支えるのは人工文化アンティスと人工風土アトラス

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