主格や対格は動詞にかかるが、属格は名詞にかかる。
I know a place. you can eat X at the place → I know a place at which you can eat X
――において、atは前置詞で、かつ、格を表す。
一方、I know a girl. The father of the girl is a doctorにおいて、関係詞はa girl whose fatherとなる。
at the placeと違い、元の文はfather of girlの形である。このofは同じ前置詞であっても格ではなく、接続詞的に機能している。

言語学的には、ofは属格に当たる。だが英語では属格だけ前置詞の中でも接続詞的である。ほかの格は前置詞の中でも格詞的である。
関係詞は「特定の格を失った修飾節」と言うことができる。上の例だとat格が関係詞節中で消失している。
だがofは格ではなく接続詞として機能している。そのため、アルカはofだけ関係詞を作れない。
つまり、所有に関してはeを使って関係詞を作れない。言い換えれば、whoseだけアルカにはない。

ofはアルカでは接続詞扱いである。ofに当たる関係詞を作るなら、orとかandなど、ほかの接続詞も関係詞を用意しなければならないが、そんな話がありえるだろうか?それはもはや関係詞ではなかろう。
英語ではofは格と接続詞の中間であるため、whoseを持つ。代名詞に所有格があることからも、自然な流れである。
しかしアルカでofは接続詞なので、関係詞は持てない。

では、whoseに当たる表現はどうするか。
whoに当たるleを使い、さらにtilとlexを使う。

I know a girl whose father is a doctor
=an ser fian le TIL kaan LEX vals.

無理に英語にすると、I know a girl who has a father as[that is] doctor.という感じになる。