アルディアまでの約6500万年間はずっと魔法を使ってきたわけだから、地球の自然言語のような変化は起こらない。
勝手に地球ライクな音的発達をしてしまったら、その民族は魔法を使えず滅ぼされてしまうからである。
言語を大事に扱うという行為はこの世界においては生き死にを左右する問題であった。
こうして言語はこの世界において地球とは異なる高い地位を得るようになった。

この世界において少なくともアルディアまでは言語は恣意的なものではないし、勝手に変えられるものでもない。
その一方、ヴェルディーユを求めて意図的に変えるものではあった。
つまり、この世界にもやはり言語の変化はあったということである。
しかしその変化が地球にあるものとはまったく異なる。魔法を意識した、呪文を前提とした言語の変化である。

世界をリアルに作りこむなら、言語の変化は否定できない。
しかしファンタジー世界である以上、安易に地球と同じ変化を盗用できない。
地球の言語が変化するように異世界の言語は変化しするとは限らないのである。
すべて自分で考え、組み立てねばならない。