パンに味噌汁、イギリスに日本語で述べたとおり、英語は日本語より修飾節が長いことが多い。
長い修飾節を好むという表現法のひとつであるが、英語の構造が上記の通りそれを可能にしているというのも理由だ。
さて、具体例を提示する。
長い修飾節を好むという表現法のひとつであるが、英語の構造が上記の通りそれを可能にしているというのも理由だ。
さて、具体例を提示する。
ハリーポッターの第1巻の最初のページに、ハリーの養母の描写がある。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, which came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
驚くべきことに、which以降はneckの説明である。
修飾節のほうがむしろメインの部分より長い。
修飾節のほうがむしろメインの部分より長い。
nearlyからofまでも実はneckにかかっている。
修飾がないと、実はこの文は
修飾がないと、実はこの文は
Mrs Dursley was thin and blonde and had neck
だけで終わる。
日本語の場合、「〜して〜して」という方法で、重文を作って一文を長くする。
重文は修飾節ではないので、修飾部分が長い言語ではない。
重文は修飾節ではないので、修飾部分が長い言語ではない。
上の文を日本語に訳すとき、この長い修飾節を切らずにひとつの節で表そうとすると、大変不自然なものになる。
日本語版を持ってないので知ってる方がいたら教えてほしいのだが、セレンによる訳は以下の通り。
日本語版を持ってないので知ってる方がいたら教えてほしいのだが、セレンによる訳は以下の通り。
「ダーズリー夫人は痩せた金髪で、首が常人の倍もあり、庭の柵の向こうを首を伸ばして近所の人を盗み見して日がな過ごすのに、とても使い勝手がよい」
もう少し自然にするとこんな感じ。
「ダーズリー夫人は痩せたブロンドの女性で、首の長さはふつうの倍もあるかというほどだ。庭の柵から首を伸ばして隣人を盗み見しながら大半を過ごしているわけだが、その際はこの首がとても役立っている」
(間違ってたらごめんなさいw)
(間違ってたらごめんなさいw)
やはりどこかで丸を入れたい。また、どうしても重文を使いたい。
ひとつの修飾部分が長い文に、日本語は慣れていない。
できないことはないが、非常に日本語として不自然。日本語の単語で英語を書いただけな感じだ。
それが良い悪いではなく、まぁそれが日本語の特徴である。
ともあれ、英語の特徴はこれで実感できると思う。
ひとつの修飾部分が長い文に、日本語は慣れていない。
できないことはないが、非常に日本語として不自然。日本語の単語で英語を書いただけな感じだ。
それが良い悪いではなく、まぁそれが日本語の特徴である。
ともあれ、英語の特徴はこれで実感できると思う。